今シーズン初めてといってよい雪景色。鞍馬山へと行ってきました。
記録的な暖冬となっている今シーズンの冬。京都では1月31日にようやく初雪を観測し、1951年の統計開始以降最も遅い初雪となりました。この時も積雪にはならず、2月6日の強い寒気の南下でようやく山沿いを中心に雪景色となりました。ただ、市街地では洛北でうっすら程度ですぐに解けてしまいました。
京都で雪景色に出会える可能性が高いのが鞍馬と大原。私の経験的には、鞍馬のほうが日陰が多いため、昼過ぎまで雪が残っていることが多いです。今回は昼頃に訪れてみました。鞍馬山への道のりは険しいですが、鞍馬寺の山門をくぐってほどなくケーブルがあり、特に上りは使うとかなり楽になります。
鞍馬に着くとまだ雪が降っていて、しっかりと雪景色。今年初めての待ちわびた光景です。ケーブルの降り場から鞍馬寺へはさらに階段を上っていく必要がありますが、息を切らして上っていくのもワクワクするほどです。本殿金堂の前まで到着をすると、周囲も開けて山々の雄大な雪景色も望めます。現在は、新型コロナウイルスの影響で観光客は全体的に少なくなっていますが、鞍馬寺は日本人はほとんど見かけず、海外の方がまばらにおられました。
参拝を終えて、さらに上を目指します。木の根道の雪景色も綺麗だと思い、しばらく山道を登っていくと、足元にもさらに雪が増えてきた気がしました。登りの頂点になる義経背比べ石から左手側に、木の根道のひとつがあります。予想通りの美しい眺め。ここでしか見ることのできない光景だと感じます。
そこからさらに奥へと歩みを進めると大杉権現社があります。正確には「跡」となっており、2018年の台風によって社殿や残っていた大杉も倒れて無惨な光景が未だに残されています。この先どうなっていくのでしょうか。海外からの方もここまではやって来ず、静かな空間を味わえる場所です。雪に覆われた空間は神秘的で、寒さも忘れるほどでした。ここまで来るのはエネルギーも必要ですが、その甲斐のある光景です。その後、不動堂と奥の院魔王殿を経て貴船神社へと向かいました。貴船の様子は次回以降でご紹介します。雪の鞍馬山の様子は写真でご覧ください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。
こんにちは。
雪の鞍馬山には登山靴でいかれましたか??
今回は雪が少なく、気温もそんなに低くはなかったので、普通の靴(スニーカー)で大丈夫でした。道は階段で整備されてはおります。