10月14日に、城陽市の府立木津川運動公園で城陽秋花火が行われました。
花火と言えば夏の暑い時期に行われるイメージですが、涼しい秋に行われるのが京都府南部にある城陽市の「城陽秋花火」です。府立木津川運動公園「城陽五里五里の丘」で行われ、最寄の長池駅からは徒歩で5分~10分とアクセスも良好。公園内には広大な芝生の空間があり、迫力ある花火を比較的近くで目にできるほか、芝生とあって親子連れが芝生にシートを敷いて待機していたり、安心して見に行ける花火ではないでしょうか。
城陽の秋花火は、2011年に城陽青年会議所の30周年記念事業として700発を打ち上げたのが始まりで、翌12年は市制40周年記念事業として800発規模で実施されました。ただ、当時は現在の府立木津川運動公園ではなく、富野地区の田園地帯で行っていたため、火の粉によってビニールハウスに穴が開くなどの問題が起き、その後開催が見送られた時期もありました。しかし市民からの開催の要望が強く、府立木津川運動公園ができたことに伴って、2016年から改めて開催されています。ということで、府立木津川運動公園での開催は今年で3回目、時期も10月に固定されるとのことです。この花火は運営費ねん出のため有料で、花火の時間帯は500円の入園料が必要です。
会場では花火打ち上げ前の明るい時間帯から、ステージパフォーマンスも行われていたようです。私が訪れたのは花火の直前でしたが、会場は多くの方でいっぱいです。印象としては家族連れが多く、やはり芝生の広場で見られるというのは長所だと感じます。花火が打ち上がると子どもさんたちはものすごくテンションが上がる子が多い一方で、音の大きさに驚いて泣いてしまう子もいたりとそれぞれでした。
19時から約30分間の花火は距離の近さもあってか迫力があり、たいへんよい時間を過ごすことができました。近隣では宇治川花火大会が無くなった分、この城陽秋花火には注目が集まっているようです。この涼しい時期の花火が今後も定着していってくれればと思います。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。