台風7号が日本海へと進んでいますが、台風が抜けても8日にかけて大雨に警戒が必要です。
3日22時現在、台風7号は暴風域を伴いながら対馬沖を北東の日本海に向けて進んでます。4日21時までには温帯低気圧に変わる見込みですが、時系列予報では、京都でも台風に向かって南風が吹き込んで、4日日中は風が強まる予想です。京都盆地は南側に開けているため、ビル風や木から枝が落ちてくるなど、思わぬ強風への影響にご注意ください。
さらに警戒が必要なのが大雨です。台風が通過すると台風一過の晴天というイメージがあるかもしれませんが、今回はそうはならず、南海上からの暖かく非常に湿った空気が流れ込んで、西日本から東日本の広範囲で4日~8日頃にかけて大雨のリスクが高まります。中小河川の増水のみならず、大きな河川の洪水や雨量がかさむことによる土砂災害、雷雲による竜巻の恐れもあるでしょう。各地の気象台の目先5日にかけての雨量予想の数字を見ると、すでに大雨が予想されており、以後も雨量がかさむ見込みです。
いつどこで、どのくらいの雨量かは直前まで読み切るのは難しいため、今後の状況や実況の雨の降り方には十分に警戒をしてください。気象庁のホームページでは「洪水警報の危険度分布」で、具体的に危険な河川が分かるほか、大規模な河川の氾濫の恐れについては「指定河川洪水予報」で確認ができます。また、雨雲の予測は6月下旬から「降水短時間予報(今後の雨)」が、15時間先まで確認できるようになりました。土砂災害の危険度については「土砂災害警戒情報」があり、山沿いの方は早めの避難や2階や崖とは反対側の部屋への移動などを心がけてください。増水した河川にも近づかないようにしてください。死者が出ないことを、強く願っています。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。