大覚寺で7日~9日に嵯峨天皇奉献華道祭が行われ、大沢池に浮かぶ舟席が設けられています。
大覚寺はいけばなの嵯峨御流(さがごりゅう)ゆかりの寺として知られ、毎年春に華道祭が行われています。嵯峨御流は、嵯峨天皇が大沢池にある菊が島の菊を手折り、殿上の花瓶に挿されたのが始まりとされており、嵯峨天皇の離宮が死後に寺に改められたのが大覚寺です。華道祭では、大覚寺の建物内に生け花が展示されてより一層華やかになります。
また、華道祭では大沢池に龍頭(りゅうとう)舟・鷁首(げきしゅ、げきす)舟が出て、舟上でのお茶席を楽しむことができます(1200円+通常拝観料500円)。大沢池で舟に乗る時ができるのは、秋の中秋の名月の頃と、春の華道祭の時だけです。中秋の名月は大混雑ですが、春の華道祭は空いていて、待ち時間もわずかで舟に乗れ、優雅な時間を過ごすことができるのでおススメです。
中秋の名月の時もそうですが、舟の上はまるで別世界のゆったりとした時間が流れています。皇族や貴族がこうして舟を浮かべて遊んだ思いもわかります。今年はちょうど桜が見ごろで、池の上から眺める様子も素晴らしかったです。大沢池での舟は、なかなか体験することができませんので、ぜひお時間に余裕を持って訪れてみてください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。