天龍寺の桜 鈴木松年の旧雲龍図が公開

天龍寺

25日は天龍寺をご案内させていただきました。しだれ桜が見ごろ開始です。

天龍寺天龍寺は、嵐山・嵯峨野エリアでは屈指の桜名所。しだれ桜は境内奥の多宝殿の周りを包むように飾っています。多宝殿は、後醍醐天皇の吉野の御所を模した建物。吉野は古くからの桜名所で、後醍醐天皇も桜を愛でていたことでしょう。

天龍寺満開の光景はまさに絶景で、私も毎年必ず見に訪れる場所です。おすすめは多宝殿の山側にある高台に登る眺め。京都の街並みも望めるため「望京の丘」とも呼ばれていますが、眼前には桜が天地を覆い、その美しさは京都でも指折りです。今年も今のところ人出は少なめで楽しむことが出来ました。

旧雲龍図また、庭園とは別料金で上がれる大方丈では、明治32(1899)年に鈴木松年によって法堂(はっとう)の天井に描かれたかつての雲龍図の一部が、4月11日まで公開されています。現在の法堂には、平成9(1997)年に法堂移築100年、夢窓国師650年遠忌(おんき)記念事業として、加山又造によって新しく雲龍図が描かれています。鈴木松年の旧雲龍図は、思っていた以上に傷みが激しく、龍の顔が不鮮明になっているのが残念ですが、その大きさや迫力は十分に感じ取ることが出来ました。この機会にぜひご覧になってみて下さい。

旧雲龍図

旧雲龍図

天龍寺

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ガイドのご紹介

吉村 晋弥(よしむら しんや)

京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

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