大沢池が有料となった大覚寺


大覚寺 大沢池

大覚寺では3月16日から大沢池が有料となっています。訪れたのは3月の終わりでしたが、大沢池の周囲はソメイヨシノが見ごろに入ってきていました。

大覚寺嵯峨野にある大覚寺は、大沢池に面した風光明媚なお寺です。貞観18(876)年、嵯峨天皇の離宮(嵯峨院)を、天皇の皇女が寺に改めたのが始まりで、鎌倉時代になると後嵯峨天皇や後宇多天皇が入寺して院政を行ったため、嵯峨御所とも呼ばれました。かつては壮大な伽藍を誇りましたが、応仁の乱でほとんどの建物が焼失し、江戸初期に再建。現在でも御所風の建物が残り、小刻みに曲がる“村雨の廊下”で各建物が繋がれています。御所から移築された宸殿内の狩野山楽の障壁画や、五大明王像を安置する五大堂、嵯峨天皇をはじめ歴代天皇の写経が納められた勅封心経殿など、歴史と見どころが多いお寺です。

大覚寺 大沢池大沢池は嵯峨天皇の離宮の時代から存在した人工の池とされ、周囲は約1㎞もあります。観月の名所として有名で、中秋の名月の頃や例年春の華道祭(今年は中止)では、池に龍頭・鷁首(げきす)の船が浮かべられます。大沢池の周りの散策は、これまでは500円で諸堂を拝観すれば行えましたが、3月16日から大沢池も300円が必要となりました。諸堂と併せると800円です。

大覚寺この変更に伴って、もろもろ変化があり、諸堂では2018年の台風被害を受けた正寝殿と霊明殿は拝観から外されました。野兎図はかわいかったのですが、見ることができなくなり残念です。また、五大堂の東にあるテラスから大沢池に下りることができるようになりました。これまでの南西側の出入り口はそのままですが、北西にあった出入り口は鍵かかけられ、通行不可となっていました。

大覚寺 名古曽の滝跡一番驚いたのは「名古曽の滝跡」に水が流れていたこと。ただし、石組みの部分は水の流れ落ちる様はよく見えず、音が聞こえてきます(柵があり近くでは見れない)。藤原公任(きんとう)の「滝の音は絶えて久しくなりぬれど 名こそ流れてなほ聞こえけれ」の和歌から言えば、実際に水が流れてしまうのは和歌とは異なる風情です。ただ、嵯峨院の当時はこのようであったかと思わせてくれました。

大覚寺

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ガイドのご紹介

吉村 晋弥(よしむら しんや)

京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。


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