桃山天満宮の梅

桃山天満宮

先日、伏見の御香宮神社内にある桃山天満宮の梅を眺めました。

桃山天満宮御香宮神社は、伏見の総鎮守として信仰を集める神社です。貞観4(862)年、境内から香りのよい泉が湧き出し、時の清和天皇から「御香宮」の名を賜ったと伝わります。豊臣秀吉が伏見城を築城する際には、鬼門除けとして別の場所に位置を移されましたが、徳川家康によって旧地である現在地に戻されています。

桃山天満宮家康が伏見に滞在中に、のちの徳川御三家の藩祖や千姫が生まれたため、神社は徳川家からも崇敬され、本殿は家康の寄進、拝殿は紀州藩祖・徳川頼宣の寄進、南の表門は水戸藩祖・徳川頼房が伏見城の大手門を移築して寄進したと伝わっています。境内にある桃山天満宮は、室町時代に他所に祀られてから紆余曲折を経て、御香宮神社内に遷されてきた神社です。

桃山天満宮 伏見城跡残石2月の終わりに訪れると、梅が香っていました。やはり天満宮には梅が似合います。桃山天満宮には石が無造作に置かれている一角があります。これは伏見城で用いられていた石だそう。明治天皇陵へ向かう長い参道の脇にも同様に石が置かれていますが、歴史を感じることができる場所です。

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ガイドのご紹介

吉村 晋弥(よしむら しんや)

京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

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