山科の勧修寺では早咲き桜が綺麗でした。
勧修寺は醍醐天皇が創建した真言宗のお寺で、門跡寺院として皇室から下賜された建物も伝わります。境内にある氷室の池は、6月になると花菖蒲や睡蓮などが彩って華やかです。池は「氷室」の名は冠していますが、氷を保存しておく氷室があったわけではないよう。実際には、平安時代の1月2日にはここに張った氷を宮中に献上し、その厚さによって五穀豊穣を占ったといわれています。
勧修寺は四季折々に季節感を感じられるお寺で、有名なのは6月の花菖蒲や半夏生（はんげしょう）、紫陽花（あじさい）ですが、秋の紅葉や春の桜も見事です。桜はソメイヨシノが多い一方で、早咲き桜もあり、河津桜とおそらく椿寒桜、もう一種類あるようですが、私には判別できませんでした。今年は開花のペースが非常に早く、すでに早咲き桜は見ごろの終盤となっています。10日の雨で状況が変わっているかもしれませんのでご注意ください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥（よしむら しんや）
京都検定1級に3年連続最高得点で合格（第14回～第16回、第14回合格率2.2％）、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。