金札宮 伏見の寶惠駕籠

金札宮の寶惠駕籠
1月11日に伏見の金札宮(きんさつぐう)から寶惠駕籠(ほえかご)が出て、伏見一帯を巡行していきました。

金札宮金札宮は丹波橋駅の西、大黒寺の向かいにある神社で、京都検定では境内の樹齢1200年とも言われるクロガネモチの木で覚えた方もおられるでしょうか。神社は、菊の花を振って清水を湧かせたという白菊翁にまつわる物語が伝わり、場所は離れていますが伏見の名水のひとつである白菊水は今でも多くの方が水を組みに来られています。金札宮にはえべっさんをお祀りする社があり、さらに「金札」と縁起の良い名前からも、伏見の商売繁盛の神社として親しまれています。

金札宮の寶惠駕籠金札宮の寶惠駕籠(ほえかご)は、平成22年に55年ぶりに復活した行事です。もとは中書島の芸妓さん(1970年までの花街)がお勤めされていたそうですが、現在は一般公募で、年によっては本物の舞妓さんが乗ることもあり、まさに今年がその年でした。乗った5挺(台)のかごが出て、「商売繁盛で金札さん!」と威勢のよいかけ声で進んで行きました。

金札宮の寶惠駕籠寶惠駕籠の一行は伏見のメインストリートでもある大手筋を巡行すると、籠を降ろして福笹を配っていきました。福笹は商店街の方だけでなく、一般の方も受けとることができ、縁起ものの飾りは別途金札宮で授与してもらうという仕組みです。福笹は人気で、ほどなくなくなりました。そのあと一行は、納屋町商店街を抜けて休憩をはさんだあと、寺田屋前で記念撮影を行いました。

寶惠駕籠一行 記念撮影今回は追いかけていませんが、一行はその後、北の方へと移動し、酒蔵等を経て金札宮へと戻っていきます。かなり広い範囲を3時間ほどかけて移動し、伏見一帯に商売繁盛のご利益を落として行かれたようです。今年も賑やかに行われた金札宮の寶惠駕籠。機会がありましたら、ご覧になってみてください。

寶惠駕籠一行 記念撮影
金札宮の寶惠駕籠
金札宮の寶惠駕籠
金札宮の寶惠駕籠にて

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第15回・第14回京都検定1級(合格率2.2%)に2年連続の最高得点で合格。気象予報士として10年以上。京都検定マイスター。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。

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