今月でしばらく見納め 東福寺の龍吟庵

東福寺 龍吟庵

東福寺の龍吟庵が「京の冬の旅」で特別公開されています。

東福寺 龍吟庵東福寺の奥、偃月橋(えんげつきょう)を越えた場所にある龍吟庵(りょうぎんあん)が3月31日まで特別公開されています。「京の冬の旅」の特別公開でしたが、緊急事態宣言で開始が延期となり、3月1日~31日での公開となっています。先日訪れましたが、今後2年ほどかけての修復に入るそうで、ひとまず今回でしばらく見納めとなるそうです。

龍吟庵龍吟庵には、日本最古の方丈建築があり、書院造りと寝殿造りの過渡期にあたる建築として国宝に指定されています。蔀(しとみ)戸や深い軒、子持ち障子など、特徴的な建築となっています。また、東福寺の第三世であり、南禅寺の開山でもある無関普門(むかんふもん)禅師を祀るという高い格式もあります。足利義満の書による額も注目です。

龍吟庵お庭は、昭和の作庭家・重森三玲による名園で、龍が海中から黒雲を得て昇天する姿を石組と色違いの砂によって表しています。このダイナミックさは重森三玲の特色ですね。鞍馬石の赤い砂が印象的な不離の庭は、疱瘡に罹り棄てられた幼き無関普門とそれを守る二頭の犬、そして狼が表現されています。解説付きでゆっくり眺めることが出来ますので、この機会に足を延ばしてみてください。なお、カメラでの写真撮影がNGのため、今回は過去の写真を掲載しています。スマホでの撮影はOKでした。

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ガイドのご紹介

吉村 晋弥(よしむら しんや)

京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

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