見どころ満載の圓光寺の紅葉

23日に一乗寺の圓光寺へと足を延ばしてきました。今年は京阪電車のポスターでも紹介されているお庭です。

圓光寺の紅葉は、京都でも比較的色づきが早い方に入ります。お庭は「十牛の庭(じゅうぎゅうのにわ)」と呼ばれ、禅の悟りにいたる道筋を牛を主題として表した十枚の絵・十牛図にちなんでいます。牛は誰しもが持っている仏心をあらわすのだそう。庭の中心にはその牛に見たてた石が据えられ、庭を引きしめています。

圓光寺は個人的にも大好きな場所で、もう10年前から訪れています。当時から紅葉が大変美しく、今も思い出を輝かせてくれます。お庭の特徴は、座って眺められ、かつ歩いても楽しめる一挙両得なことにもあります。普段は静かなお寺ですが、近年はこの紅葉が有名になり、シーズンは大変に混みあっています。実はこのように人が入らない写真が撮れるのは、お寺さんが真ん中には座らないようにと誘導してくれているからで、私の横にも非常に多くの人がこの光景をカメラに収めようと殺到しています。

庭を堪能した後は、少し坂を登ると洛北の素晴らしい眺望も楽しむことが出来ます。このように数々の見どころがあるのが圓光寺。歴史も深く、創建は徳川家康によります。元は伏見に開かれた学校で、後に寺に改められました。その後、相国寺境内を経て現在地に移り、今に至っています。このような由緒から、境内には家康の墓もあり、学校として多くの書籍を印刷・発行したところから、当時使われた木活字5万個が伝わっています。本尊の千手観音像は運慶の作と伝わり、渡辺始興の寿老人図も所蔵し、寺宝も立派なものがあります。

それにしても、10年前のようにこの風景を静かにゆったり眺めることはもう出来ないのかもしれませんね。これだけ素晴らしい場所ですから仕方がないでしょうか。詩仙堂のすぐ近くですので、機会がありましたら、紅葉シーズンに関わらず是非足を延ばしてみて下さい。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。


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