見ごろを迎えた北野天満宮の梅

北野天満宮 梅苑

北野天満宮の梅が見ごろを迎えています。

北野天満宮北野天満宮は境内に早咲きから遅咲きまで約50種1500本の梅があり、京都有数の梅の名所として知られています。今年は昨年に続いて、例年より大幅に早く梅が咲き、梅苑も見ごろに入っています。境内には、早咲きから遅咲きまで、開花時期の違う梅がバランスよくそろっていて、全体として梅の見頃が長いという特徴があります。まだつぼみも多く、これから3月前半にかけて多くの方を楽しませてくれるでしょう。

北野天満宮 梅苑北野天満宮のご祭神は菅原道真で、幼いころから梅が大好きだった人物です。まだ「阿呼(あこ)」呼ばれた5歳の時に、庭に咲く紅梅を眺めて「美しや 紅の色なる梅の花 あこが顔にもつけたくぞある」と和歌を詠んだと伝わります。後に「風月の本主」と称される和歌の才能は、このころから発揮されていたのかもしれません。

北野天満宮 梅苑道真が九州の太宰府へと左遷される時に詠んだ「東風吹かば にほひおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ」の歌も有名です。太宰府へ家の主の私が行ってしまっても、春を忘れずに花を咲かせ、都から吹く東風にのせて梅の匂いを届けておくれ、といった意味。別れの寂しさ、無念さをあらわす名歌として、現代に至るまで人びとの心に響いています。

北野天満宮 梅苑今年は梅苑内に苑内を一望できる展望台ができ、例年とは異なるスケールの大きな眺めを楽しめます。梅苑の広さも感じられて、かなり新鮮な眺めでした。ぜひ、天気が良く暖かい日に訪れてみて下さい。

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ガイドのご紹介

吉村 晋弥(よしむら しんや)

京都検定1級に4年連続最高得点で合格(第14回~第17回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

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