8月9日に壬生寺で壬生六斎念仏踊りが例年よりは規模を縮小しながらも、奉納していただけました。
京都の夏の風物詩と言えば六斎念仏踊り。京都近郊の農村部に伝わっているもので、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。その多くが観客を楽しませる芸能的な要素が強い芸能六斎で、様々な演目で見る者を魅了します。今年は新型コロナウイルスの影響で、多くが中止となっています。壬生六斎念仏は、例年8月9日に壬生寺の万灯会にあわせて奉納があり、縮小しつつも今年も奉納していただけました。
今年は舞台を設けず、発願→四ツ太鼓→祇園ばやし(棒振り)→結願のみの奉納。それでも地元の方が集まっておられました。奉納の皆様はマスク着用で行っておられます。本堂に向かっての発願念仏の奉納に続き、四ツ太鼓が奉納。初心者から熟練者までが同じリズムで次々に太鼓を叩いて行き、テンポの変化もさることながら、片手打ち、両手打ち、二人の相打ち、回り打ちなど、多彩な打ち方があり、最後はドラマーも顔負けの名人芸!見事な技は何度目にしてもすごいと感じます。
そして壬生六斎といえば、やはり「祇園ばやし」の”棒振り”!今年の奉納のハイライトです。例年は祇園祭の綾傘鉾でもご奉仕されていますが、山鉾行事が中止となる中での貴重な場面でした。ご披露には感謝するばかり。なんとか厄も祓われて、また獅子や土蜘蛛を見られる日も楽しみに待ちたいと思います。「発願」と「祇園ばやし」の棒振りの様子は動画もありますので、ご覧下さい。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。