17日の御神霊渡御祭

御神霊渡御祭 7月17日
八坂神社では17日夕刻に御神霊渡御祭が行われ、御旅所に御神霊が遷されました。

御神霊渡御祭 7月17日例年と形を変えながらも重要な神事は行われている祇園祭。例年であれば17日は前祭の山鉾巡行が行われ、夕刻からは神輿渡御があって八坂神社から出発した御神霊が御旅所に入ります。今年はいずれもなく、そのかわり「御神霊渡御祭」として、御旅所に遷座が行われました。24日にも同様の神事が行われましたが、そちらは別途ご紹介します。

御神霊渡御祭 7月17日今年はどのような形態になるのかわかりませんでしたが、神馬の背中には青稲を鞍としていました。この稲は恐らく八坂神社の神田がある京丹波町尾長野からの青稲ではないでしょうか。例年であれば神輿の鳳凰の部分などに結わえられるものです。15日の宵宮祭では神輿に御神霊は遷されており、馬は神輿の前で御神霊を榊に遷し、さらにその榊を稲の鞍に挿していました。

御神霊渡御祭 7月17日18時になると勅板を先頭に宮本組の皆様が境内を出発。神馬も後に続きます。南楼門を出て行く際には、神輿会の方々から「ほいと!ほいと!」の神輿の掛け声が響き、感動的でした。神輿の担ぎ手の皆様も強い思いがあったことでしょう。南楼門を出て幸鉾(さいのほこ)が加わり、東大路を北上して四条通から真っ直ぐと最短コースで四条寺町の御旅所へと向かいました。

御神霊渡御祭 7月17日御旅所では御神霊の宿った榊を遷す神事が行われました(撮影禁止のため写真はありません)。ここでも神輿会の方々が見守っておられました。神事の後、御旅所には三基の金幣が並び、24日までご鎮座されました。今年も神事の根幹は変わらず維持されています。こうした榊巡行は室町時代の記録を参考に初めて行われたとのこと。疫病鎮めを願うため、神事の実行に関わった皆様も心より感謝いたします。

御神霊渡御祭 7月17日
御神霊渡御祭 7月17日
御神霊渡御祭 7月17日
御神霊渡御祭 7月17日

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吉村 晋弥(よしむら しんや)

京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

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