京都旅屋 9周年

御池大橋からの鴨川
4月20日に京都旅屋を起業してから9周年となりました。多くの方の支えで続けることができ、心より感謝しています。

御池大橋からの鴨川4月20日で「京都旅屋」で活動を始めて、丸9年を迎えました。例年であれば、二十四節気のひとつ「穀雨」の期間が始まる日付ですが、今年は1日早い19日になりました。穀雨は、百穀を潤し芽を出させる雨が降る頃という時期です。京都も緑が美しくなり、この時期の雨は植物にとっては恵みの雨と言えるでしょう。雨がなければ穀物は育たず、雨が降るからこそ穀物が実る。春は空気が乾燥しやすい時期でもありますので、私たち人間も雨には潤いを感じられるかもしれません。

永観堂穀雨の次の節気はもう「立夏」。気候では、立春の前に一年で最も寒い時期、すなわち冬のピークがあり、立秋の前には一年で最も暑い時期、すなわち夏のピークがあります。ということは、春のピークはまさにこれから立夏にかけての時期ということ。春まっ盛りの今の時期は、真夏や真冬ならぬ「真春」と呼んでもよい頃で、通常ならばお出かけにはもってこいの時期でもあります。桜が終わっても新緑や、山吹、牡丹、藤、ツツジと春は益々華やか。今年は大変残念な状況ではあります。

永観堂 5月京都旅屋は20代最後のチャレンジだと思い始めました。こうして9年間も続けてこれたのは、仕事をくださる皆様や、一度でも私の散策・講座にご参加いただいた皆様あってこそです。心から感謝したいと思います。私のガイドとしての強みは、気象予報士ということもありますが、何より様々な京都の風景を自分で眺めて来たことです。それは最も手間と時間がかかることですが、「百聞は一見にしかず」で、実際に足を運ぶことはガイドにとって最も大切だと私は考えています。

葵祭 5月目先の各業界での苦境の中で、自分に何ができるかを考えます。私は京都人ではなく、今でも観光客の延長で京都に住んでいるだけの人間です。京都に根っこはありません。一方で私の周りには、京都には住めないけれど、京都が生きる力の源だとおっしゃって下さる方もいます。私はそうした方々の代わりに京都に住んでいるのだとも考えます。

祇園祭 後祭山鉾巡行 7月私の手元にあるのは、この9年間撮りためてきた京都の写真や動画。普通の人の一生分は京都を見てきたはずです。やはりそうしたものを積極的に発信し、京都に来ることができない方々に京都を感じてもらうこと、それが私にできることのひとつだと思います。この美しく奥深い京都の風景、魅力を参加者さんにも感じていただけて、ひと時でも心の安らぎや歴史や文化を学ぶことの面白さを共有できればよいなと思っています。実は遅ればせながら、インスタグラムのアカウントを設けました。目先、積極的に京都の写真を投稿していきますので、京都好きな方にぜひフォローいただければ幸いです。

時代祭 10月トップの写真は1回目のブログで掲載した御池大橋からの鴨川の4月20日の風景。初心忘れるべからず。しばし佇んで、当時に思いを馳せるのが私の毎年の恒例行事です。毎年書くことですが、まだまだ私自身は発展途上。これからも、表現力を高め、勉強に励み、現地を歩き、日夜努力を積み重ねながら、京都が大好きな京都ガイドとして、長所を活かして多くの方のお役に立ちたいと思っています。現地案内、講演、執筆など、できることは何でも行わせていただきますので、是非お気軽にお問い合わせください。今後とも、ご声援の程よろしくお願いいたします。

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積極的に京都の写真を投稿していきます。リンクはこちら。

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ガイドのご紹介

吉村 晋弥(よしむら しんや)

京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。

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