京都のゆるキャラ大集合


17日に、イオンモールKYOTOに京都各地のゆるキャラが集合しました。今回は、様々な京都のゆるキャラをご紹介していきます。

昨今のブームとも呼べる「ゆるキャラ」。京都でも市区町村などの公共機関や社寺、企業などのゆるキャラが溢れています。京都駅の南にあるイオンモールKYOTOでは17日「京都ご当地キャラフェスティバル」と題して、「まゆまろ」を筆頭に京都府各地から21体のゆるキャラが集まり、多くの人で賑わいました。私もこの日初めて知るキャラクターも多く、本当にブームなのだと感じます。

私が見ていた時間は僅かでしたが、メインのお立ち台ではくじ引きが行われて、各地域の名物や施設の入場券が当たったりしていました。その他、各地域のブースも設けられ、スタンプラリーやゆるキャラグッズの販売も行われています。ゆるキャラもその可愛さで多くの人を集めていました。

それにしても、いろいろなゆるキャラがいるものです。どれも可愛らしいですが、個人的には福知山市の「酒呑童子(しゅてんどうじ)」が気になりました。大江山の鬼伝説をモチーフにして青鬼の姿をしていますが、立ち居振る舞いがどことなくけだるそうな雰囲気。そういうキャラなのでしょうか(笑)他のキャラが、背が低く丸いものが多い中で、比較的人間に近い姿だからかもしれませんね。お顔もどこか哀愁のある憎めない姿で、応援してあげたくなりました。

この春、宇治市でも「チャチャ王国のおうじちゃま」という「ゆるキャラ」がデビューします。残念ながらこの場には来ておらずPRのみでしたが、今年は平等院・宇治上神社・塔の島の修復工事で「三重苦」と言われている宇治の観光を盛り上げていってほしいですね。ちなみに「チャチャ王国のおうじちゃま」は、アイドルの方が選考に加わったことでも話題になりました。他にもいろいろ来ていましたが、舞鶴市の「チョキまる」は、帽子に「舞鶴かに」とストレートに書かれているのも面白かったです。

さて、京都のゆるキャラはまだまだいます。先日の京都駅ビル大階段駆け上がり大会では向日市から「からっキー」が来ていました。駅前の激辛商店街をPRするキャラクターで、トウガラシがモチーフ。彼はその「あご」が特徴的。このあごに触れると幸せになれるという都市伝説も生まれているとかいないとか。きっと名前が「ラッキー(幸運)」にかかっているからですね。

嵐電のゆるキャラ「あらん」も、絵がなかなか可愛らしくて、個人的には好きなキャラです。先日、節分の時に嵐山駅前で目撃しました。思っていたよりも着ぐるみは小型で、ちょっと中が気になりました。実は「あらん」には姉妹キャラがいて、その名も江ノ電の「えのん」。2010年に同時に生まれました。嵐電と江ノ電が姉妹提携をしているため、キャラも共通のデザインとなったわけです。

そういえば嵐電では昨年は「梅電車」がありました。今年はまだ情報が出ていませんので無いのかもしれませんが、電車の中に梅の枝も置かれた風流な電車で、「あらん」が梅を見上げている可愛らしいイラストも乗ると見られます。

その他、京都の公共団体関係では、「DO YOU KYOTO ?」のキャラクター「エコちゃん」や、京都府警の「ポリスまろん」なんかもいます。エコちゃんは、京都議定書誕生の地・京都から世界に発信する「環境にいいことしていますか?」という意味の合言葉をPRするキャラで、頭の上に五重塔が乗っているのが特徴です。ただ、1月に出たニュース記事では京都市民の7割が「DO YOU KYOTO ?」の意味を知らないということですので、今後さらに露出が増えるかもしれませんね。

京都府警のキャラクター「ポリスまろん」は、京都の治安を守った検非違使をイメージしたキャラクターで、弓矢を持っている時もあります。名前がポリスマンではなく「ポリスまろん」なのは、大きな頭の形が栗(まろん)に似ているからだそう。さらには「まろ(麻呂)」という、昔の人名によく使われていた言葉にもかかっているそうです。

宗教系でもキャラがいて、東本願寺の関連施設では、「あかほんくん」や「鸞恩(らんおん)くん」がいることもあります。2011年の親鸞聖人750回忌をPRし、「子ども御遠忌」の中で小さな子に親しまれるようにと登場しました。もう一人、「蓮ちゃん」もいます。

ゆるキャラというより「萌えキャラ」なのが、「KSアッキ~なッ!」。「京の七夕」にちなんで織姫をイメージしているのだそうで、Kは小売市場と京都を、Sは商店街を表しています。門川京都市長より直々に京都市内の商店街・小売市場の応援隊長に任命され、商店街のイベントなどで姿を見かけることがあります。先日も三条商店街で頑張っていました。

他にも色々いますが、京都のゆるキャラでも有名なのは「たわわちゃん」でしょう。あの「ひこにゃん」と同じデザイナーによって生まれた女の子で、時折着物を着て登場することもあります。きっと3月3日のひな祭りでもどこかに現れるのではないでしょうか。写真は昨年の3月3日の下鴨神社で見かけた「たわわちゃん」です。

最後は、京都のゆるキャラの中でも最も人気が高い「まゆまろ」。今回の「京都ご当地キャラフェスティバル」でも、まゆまろの歌が流れていて、「全国ゆるキャラグランプリ 2012」では京都府下トップの人気(全国82位)を誇っています。京都で行われた国民文化祭のPRキャラでしたが、その人気の高さは根強く、現在は京都府広報監として精力的に京都府各地のイベントに登場し、人気を博しています。このように数々のゆるキャラがいる京都。そのキャラ設定を調べてみるのも面白いです。皆さんもゆるキャラを見かけたら是非、温かい声をかけてあげて下さい。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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