とある神社のどんど焼き


先日、新熊野神社の左義長を紹介しましたが、もう一つ、あまりブログで書いてはいけないなと思いつつ、あまりに面白かったので場所を明かさずに「どんど焼き」をレポートします。

場所を明かさない理由は、地元の方々にとっての大切な行事なのだなと感じたためです。和気あいあいとご近所さんが集まり、子どもたちは元気に走り回り、初めて見る大きな火に驚きはしゃぐ。振る舞われるお善哉には皆が笑顔です。やはり行事は地元の方々のもの。観光や興味本位の私のような人物は、端で眺めさせていただくのがよいでしょう。面白いからといってどんどん広め、やがて直接地元とは関係ない人たちも増えてしまい、この環境を崩してしまうのはよくないことだと思った次第です。

さて、こちらの神社のどんど焼きでは伊勢大神楽が奉納されました。獅子舞による御祓いもユニークで、地元の方々で境内が賑わって、子どもたちも楽しそうに走り回っています。この神社はごく一部のガイドブックに載ってはいますが、京都検定の公式テキストには載っておらず、比較的無名に近い神社です。しかし、こうして地元の方に向けて伝統芸能が披露され、毎年楽しみにされているようです。獅子舞の踊りは迫力があって、子どもたちは目を丸くして見ていました。少しだけ動画がありますのでご覧ください。

どんど焼きということで、大神楽の奉納の後に火が灯されると、火床からは非常に立派な炎が上がって、寒くて冷えていた体も一気に温まります。火が落ち着くと、神社の方からお神酒が振る舞われ、続いてお善哉も配られます(無料です)。神社の方によるご奉仕のようで、参列された方々全員に行き渡るように気を配っておられました。小さな子どもさんが笑顔で順番を待っている様子が印象的です。私も最後の方にお善哉を頂きました。焼いたお餅が入っていて、とてもおいしい!自分のような観光目的の者がお邪魔するのは申し訳ない気もしてしまいました。

このような行事を有名な神社で大々的に行えば、たいそうな人数が押し寄せることでしょう。しかし、お祭りや行事は基本的に地元の方のもの。この神社のように今でも昔ながらの温かい雰囲気を感じられる行事は、この先も人知れず続いて行ってほしいと感じるのでした。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。


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