2019年12月~2020年2月の冬の天候の統計が気象庁より発表されました。京都は明治以来、過去140年間で最も気温の高い冬となりました。
気象庁から冬の統計が発表されました。記録的な暖かさが体感された今シーズンの冬。日本海側の降雪量も記録的に少なく、スキー場の雪不足など観光面での悪影響のみならず、春から夏の水資源としての影響も心配です。京都は、2019年12月~2020年2月の平均気温が7.6℃で、過去最も高かった2016年の7.0℃を0.6℃も更新する、とんでもない暖冬となりました。平年よりはちょうど2.0℃高い気温で、1881年の統計開始以来、過去140年で最も暖かい冬です。この記録的な傾向は東北から西日本まで北海道除いてほぼ全国に及び、北海道も全体の地域平均で降雪量は1961年の統計開始以降で最も少ない冬となりました。
実は、昨年の2019年9月~11月の「秋の気温」も記録的に高く、京都では今回と同じく1881年の統計開始以降で「最も気温が高い秋」でした。すなわち、昨年秋以降、半年にわたって過去140年で誰も経験したことのない記録的な高温が続いています。今年は梅など早春の花が非常に早く開花をしていますが、こうした長期間の高温が影響をしているでしょう。1ヶ月予報を見ると、3月も高温の予想が続いており、このまま桜も大幅に早い開花となりそうです。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
京都検定1級に3年連続最高得点で合格(第14回~第16回、第14回合格率2.2%)、「京都検定マイスター」。気象予報士として10年以上。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2020」監修。特技はお箏の演奏。