異常暖冬の今シーズン

賀茂川
西日本を中心に異常な暖冬となっています。京都ではいまだ初雪が観測されておらず、氷点下にもなっていません。

賀茂川記録的な異常暖冬となっています。京都ではまだ初雪が観測されておらず、氷点下にもなっていません。1951年以来で最も初雪が遅かったのは2016年の1月19日。この年も極端な異常事態でしたが、まさかわずか4年で塗り替えられるとは驚きです。それどころかまだ氷点下にならないのも記録的で、最も遅かった1993年の1月20日という記録を更新しています。京都では1880年(明治13年)以来、過去140年間で氷点下にならなかった年は一度もありません。

東寺京都は近年は都市化が進み、底冷えと呼ばれた低温は絶滅していると言っても過言ではなく、実は2019年の年間最低気温はマイナス0.9℃で、過去最も気温が下がらなかった1年間でした。今年はまだどうなるかはわかりませんが、本当に異常事態です。実は昨年の9月~11月の秋の平均気温も1881年以来で最も高い気温となっていて、ずっと異常な状態が続いています。

狂い咲きしたツツジそのためか、私の感覚としては植物の動きに異常が出ており、真冬に狂い咲きをしているツツジを見かけたり、梅の開花も例年より早い場所があったかと思えば遅い場所もあって、場所によるばらつきが大きくなっています。正直、花の傾向が読めなくなっています。そろそろ桜も気になるところですが、民間気象会社の予想は例年より早いという予想がでてはいるものの、木によってばらつきが出かねないと危惧しています。今後の植物の動きにも注目をしたいです。もちろんこうした異常な状態は京都のみならず、西日本を中心に起きており、各地でこの先も尾を引く大きな影響が懸念されます。なんとも心配な冬になってしまいました。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第15回・第14回京都検定1級(合格率2.2%)に2年連続の最高得点で合格。気象予報士として10年以上。京都検定マイスター。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。

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