東日本と北日本で記録的な雨量を観測

増水した鴨川 2013年
台風19号、結果的に雨台風の側面が強く、東日本から北日本太平洋側の各地で記録的な雨量となりました。

増水した鴨川今回の台風はその勢力、すなわち暴風に目が行きがちでしたが、実際には大雨の影響が非常に大きくなりました。神奈川県の箱根では日降水量の全国歴代1位の922.5mmを記録。これまでの1位が高知県魚梁瀬(やなせ)の851.5mmで、こちらはもともと雨が多い地域です。箱根はこれまでの1位(1976年~)が528mmでしたので、ダントツの記録更新でした。関東の西部山沿いや東北太平洋側では軒並み観測史上1位の雨量を記録し、河川の氾濫などが報道されています。そして命を落とされた方もおられます。心よりご冥福をお祈りいたします。

増水した鴨川広範囲で土砂災害のリスクが非常に高まっており、暴風による倒木と相まって、13日以降に情報が入ってくるエリアも多くあると思います。特に大雨に見舞われた地域では、土石流に集落が見舞われているなど、傷ましい状況となっている恐れもあります。なんとか被害が少ないことを心から願っています。

増水した鴨川まだ東北では雨が降り続いており、大変心配です。岩手県沿岸部ではレーダーに雨雲が映りにくく、実際の降りよりもエコー強度が弱く出ます。東北は普段は強い雨が降りにくいため、災害危険度が非常に高いです。東日本から北日本へと、これほどの広範囲での大雨は尋常ではありません。時中の方は、なにより身を守って下さい。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第15回・第14回京都検定1級(合格率2.2%)に2年連続の最高得点で合格。気象予報士として10年以上。京都検定マイスター。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。

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