広範囲で台風に警戒を!

台風21号の被害 大谷祖廟
台風19号は12日に記録的な勢力で関東から静岡方面へと向かう見込み(9日夜現在の予想)ですが、中心が進む地域以外でも警戒が必要です。

台風で倒れた柳台風19号は9日夜でも猛烈な勢力を維持し、10日にはさらにもう少し発達する予想も出ています。気象庁の9日夜段階での進路予想は、静岡から関東、東北太平洋側方面が中心線で、今のところ950hPaほどで上陸する恐れがあります。この数字だけでも記録的ですが、実はさらに強い勢力で上陸すると計算している予想モデルもあり、勢力についてはギリギリまで見極めが必要かもしれません。また、接近時間についても今後さらに早まったり、遅くなったりということも考えられます。進路も静岡から千葉県までまだ幅があるため、必ず最新の進路予想を確認するようにしてください。特に、04時前、10時前、16時前、22時前の4回は大きく予想が更新されるタイミングですので、情報の変化に留意して下さい。

鞍馬山中台風の中心や、その東側に入りそうな静岡・関東方面は、暴風・大雨(土砂災害や浸水や洪水)・高潮などに厳重警戒が必要で、多くの死者が出てしまうような甚大な被害が発生しても不思議ではありません。風圧は風速の「2乗」に比例するため、風は風速の数字が増えると急激に圧力が増すという性質があります。強い風は決して侮ってはいけません。最大級の警戒を行って下さい。一方、今回の台風は大型で勢力が強いため、台風の西側に入りそうな東海北陸や、西日本方面でも日本海側の沿岸部を中心に風が強まる恐れがあります。台風から離れていても油断せず、警戒してください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第15回・第14回京都検定1級(合格率2.2%)に2年連続の最高得点で合格。気象予報士として10年以上。京都検定マイスター。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。

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