台風18号が北上しています。最新の予測では、近づくタイミングが早まっており、情報にご注意ください。
台風18号、進路は紀伊半島沖から東海・静岡付近に上陸をして関東へという線が中心です。近畿・東海・関東の方は特に警戒をしてください。接近する時刻は最新の予想(4日22時前に発表)では、早まる傾向にあります。余談ですが、台風情報では目先の24時間の6時間ごとの予報円と、目先72時間の24時間ごとの予報円がありますが、5日夜以降台風は加速し、この時間で言えば5日21時から6日21時にかけて予報円が大きく離れていて、その間の位置がわかりにくくなっています。これは現在の台風情報の欠陥だと個人的には思いますので、気象庁は加速する台風の場合は柔軟に予報円の数を増やして、いつ自分の地域に接近をするのか、一般の方により見やすく示していただきたいと願っています。
この時間の情報で予報円が離れている5日21時から6日21時にかけてが、まさに本州に最も接近をする時間帯。こういう時、最も近づく時間帯を知るには単純に目分量で測るしかありません。現在の予報円から私が読み取った感じでは、近畿では6日明け方、東海は明け方から昼前、関東は9時頃から昼過ぎにかけてが最接近の時間帯となりそうです。今後さらに早くなる可能性もあり、最新の情報にご注意ください。
台風の進行速度が速いということは、雨や風が急に強まって来ることを意味します。風が弱いからと油断をして外出すると、あっという間に暴風が吹き荒れるということもあります。逆に言えば、暴風がきつくてもそれは長時間は続かないともえいえます。中心から離れていても突風が吹く恐れがありますので、備えを万全にして、最も危険な時間帯を乗り切ってください。雨は5日から強まってきますが、南から東に開けた山沿いでは台風からの湿った空気がぶつかって雨雲が発達しやすく、雨量が増える傾向があります。特に台風の本体の雨雲は進路の前面で強まる傾向にあるため、台風の中心が通る前に雨のピークはあると考えてください。今回の台風は勢力を保ったまま接近・上陸をしてくるため危険度も高いです。十分に警戒をしたうえで、不要な外出を避けるなど、備えを万全にして乗り切ってください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。