松尾大社 子年の大絵馬

松尾大社 大絵馬
松尾大社に子年の大絵馬が登場しています。

松尾大社洛西にある松尾大社は、平安京ができる前からこのあたりに勢力を伸ばした、渡来人の秦氏(はたし)ゆかりの神社です。同じ秦氏ゆかりの神社が、赤い千本鳥居で知られる伏見稲荷大社です。創建されたのは松尾大社が701年、伏見稲荷大社が711年とほぼ同時期でもあります。松尾大社は平安京ができて後は「松尾の猛霊(もうりょう)」と称され、王城鎮護、すなわち都を守る神社として篤い信仰を集めてきました。現在は、酒の神としても知られています。

松尾大社 大絵馬境内には毎年恒例の大絵馬が登場しています。瓢箪を持つネズミの絵柄はかわいらしく、盃に亀が寄り添っているのは松尾大社ならでは。年にもよりますが、大絵馬にはこうして亀が描かれていることがあります。松尾大社の神様は、丹波国開拓のため保津川をさかのぼったともいわれ、緩やかな流れは亀に、急流は鯉に乗られたとの伝説から、松尾大社の神様のお使いは亀と鯉になっています。亀は不老長寿、鯉は出世開運の象徴でもあり、縁起が良い存在です。新年は大賑わいの境内。一足先に絵馬を見に行くのもおすすめです。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第15回・第14回京都検定1級(合格率2.2%)に2年連続の最高得点で合格。気象予報士として10年以上。京都検定マイスター。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。

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