洛西の鈴虫寺から南へ行くと、地蔵院と浄住寺があり、境内は美しい緑に包まれています。
まず、10月22日に開催予定の時代祭の天気。22日は一貫して雨予報となっており、現時点でも「雨」が濃厚です。一方、23日は天気が回復をしてくる予報となっており、今年は「23日に順延」となる可能性が高そうです。順延になると観光の面でも影響が大きいですが、観覧予定の方は最新の天気予報に注意をしてください。
さて、洛西で若者を中心に人気を集めるのが鈴虫寺。四季を選ばず美しい音色を響かせる鈴虫ももちろん魅力的ですが、何より一人一人の枕元に足を運んで下さる「幸福地蔵」のご利益を求めて訪れる方が多いお寺さんです。鈴虫寺から、さらに西の山の方へと川をさかのぼると苔寺(要事前予約)があり、この両者は付近では圧倒的な人気を誇ります。一方で、鈴虫寺から少し南へ行くと、竹の寺とも呼ばれる地蔵院があり、地蔵院のさらに南に浄住寺があります。
地蔵院は入口の竹の参道がたいへん美しいお寺です。楓の木も多く、紅葉シーズンには隠れた紅葉スポットとも言えるお寺です。寺は室町幕府の管領・細川頼之が創建した大寺でしたが、応仁の乱によって衰え、現在は再建された本堂と方丈、庫裏などが佇む静かな境内となっています。枯山水の十六羅漢の庭が京都検定のテキストでも紹介されていますが、写真撮影ができませんのでご注意ください。
浄住寺は知る人ぞ知る隠れたもみじの名所。地蔵院まで訪れたら是非足を延ばしていただきたいお寺です。参道には楓が茂り、紅葉時は素晴らしい眺めとなりますが、今はまだ緑が輝いています。元は円仁によって創建された天台宗の寺院で、江戸時代に再興されて黄檗宗となっています。見納めの緑を楽しみに、訪れてみてください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。