15日に、長岡天満宮を訪れてきました。境内の南には梅林があり、まだ梅が見ごろです。
長岡天満宮は、菅原道真が大宰府へと赴く際に留まって名残を惜しんだ場所です。道真は殊のほか梅の花を愛したところから、天満宮には梅の木が多く植えられています。境内に面して、大きな「八条ヶ池」があります。この池は、江戸時代の初めに八条宮智仁親王(としひとしんのう)によって造営されたもので、池の周りは梅や桜、紅葉も美しく、中でも4月下旬~5月頭にかけてのキリシマツツジが知られています。なお、智仁親王は、あの桂離宮を造営した人物でもあります。
境内には点々と枝ぶりのよい梅が植わっています。香りも良く、池に向かって咲く姿も趣があります。境内は地元の方に親しまれていて、家族連れも見かけました。実は長岡天満宮のメインの梅林は、本殿の南側(向かって左手側)にあります。本殿に参拝をしてから、忘れずに訪れてみて下さい。茂みの奥に、華やいだ場所が現れます。正確には梅林は「長岡公園」の中にあり、約20種・140本が植えられています。割と規則正しく、様々な種類が交じって植わっていて、見ごたえがあります。
梅林には地元の方がたくさん訪れて、梅の花を愛でていました。やはり毎年楽しみにされているのでしょう。鑑賞の穴場は、管理事務所の2階からの光景。23日までの12時半~16時半にかけて上がることができ、上から梅林を眺めることができます。たいへん美しい光景でした。今年は寒さのおかげで開花が遅れましたが、まだしばらく見頃が続きそうですので、よければ足を延ばしてみて下さい。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。