百花繚乱の原谷苑のしだれ桜

原谷苑

今年も原谷苑のしだれ桜が見頃を迎えています。

原谷苑京都に桜の名所は数あれど、原谷苑の視界を包み込むほどの紅しだれ桜の密度は群を抜き、多くの方が口々に「すごい!!」「綺麗!!」と歓声を上げます。入苑料は桜の開花状況によって変わり、満開時には最高の1500円となります。12日現在はその1500円です。京都の観光地でも4ケタの料金はなかなかありませんが、しかし、この圧倒的な美しさには、見合う価値があったと言って帰られる方が多くおられます。入苑料が高い時にこそ、歓声を上げるほどの圧倒的な光景が待っています。

原谷苑原谷は金閣寺辺りから一つ峠を越えた場所にある開拓地。かつては山林や荒れ地でゴミも捨てられていたりと、開拓は困難を極めたそうです。その中で原谷苑を運営している村岩農園は、多くの植物を開拓地に植えて行きましたが、土地の養分も乏しかったためほとんどが根付かなかったそう。そのような厳しい環境の中で生き残って行ったのが、桜の木。当初は身内だけで花見を楽しんでいたそうですが、人づてにその美しさの評判が広がり、桜の時期には一般公開されるようになりました。この美しい桜は開拓の苦労によって生み出された光景。先人たちには、本当に感謝したいと思います。

原谷苑原谷は道が狭く、原谷苑の周りには駐車場がありません。金閣寺や仁和寺から徒歩で30分~40分程歩いても行くことはできますが、途中は坂道が続き、距離もあるため体力と心の準備が必要です。とすると、行く方法は「路線バス」「タクシー」と「無料シャトルバス」になります。路線バスは普段の市バスよりも一回り小さい、マイクロの「M」がついた「M1系統」がありますが、本数が1時間に1本ほどと少なく、計画的でないと使いづらい面もあります。

原谷苑無料シャトルバスは西大路通の「わら天神」の前から出発で頻度もあります。近隣の方の迷惑とならないよう整列してお待ちください。運行時間は「9時から16時(原谷苑前からわら天神行き最終便は16時30分)」と、以前と比べると長くなったのもありがたいでしょう。この時期には数台待たないといけない時もありますので、特に帰りは時間に余裕を持って行動されるとよいでしょう。

原谷苑さて、原谷苑の素晴らしいところは、シャワーのような紅枝垂れ桜だけでなく、足元に咲くユキヤナギやツツジ、レンギョウ、ボケなどの花々も美しいことです。上も下も見わたす限りの花花花!!これぞまさに百花繚乱!!行けども行けども花が待っています。それらの様々な色彩が、濃いピンクの紅枝垂れ桜をいっそう引き立てています。まだしばらく楽しめると思いますので、是非、一度は見て頂きたい光景です。

「京ごよみ手帳2019」訂正のお知らせ

・P39の三十三間堂「楊枝のお加持と大的大会」の日程が1月14日となっていますが、正しくは「1月13日」です。
・P225の「京都御所」のデータで、2番の休みは「月曜(祝日の場合は翌日)・年末年始・臨時休あり」です。
ご迷惑をおかけいたします。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第15回・第14回京都検定1級(合格率2.2%)に2年連続の最高得点で合格。気象予報士として10年以上。京都検定マイスター。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。


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