今日(27日)、嵐山に行ってきました。全力を挙げた復旧作業が進み、中之島の公園は26日から復旧しました。
嵐山の復旧は着実に進んでいます。台風による洪水の様子をブログで書いたからには、復旧の様子もお届けする義務があると思っていました。洪水の様子はこちらから、水が引いた後の様子はこちらからご覧ください。最も大きな被害を受けた渡月橋南側の中之島地区は、懸命の復旧作業で昨日から公園が解放されています。公園には真新しい砂利が敷き詰められていて、まるで別の公園に生まれ変わったかのようです。まさに京都が全力を挙げて復旧に臨んだ結果ではないでしょうか。
付近のお店は10月以降に順次お店を再開するとの張り紙が出て、現在も懸命に作業を行っていました。心身や経済的にも本当に大変だとは思いますが、再開の目処が見えていることは大きな前進に違いありません。再開後も、少しでも早く客足が戻ってくれることを切に願っています。
渡月橋の流木も、昨日(26日)取り除かれました。まだ橋の上流側の側面は痛々しい部分がありますが、これから順次修理が入って、これまで以上に美しい姿となっていくのではないでしょうか。
大堰川(桂川)の上流部は両岸とも、重機が入って集中的に作業が行われていました。この付近の作業もそれほど遠くない時期に終わって来るのではと思います。ちょうど私が見ていた時は、川の中に積まれた土砂をならして水の流れを作っているところでした。ブルドーザーやパワーショベルが好きな子どもがいれば大喜びするほどのダイナミックなパワーで土砂を動かしていました。動画を撮ってきましたので、よければご覧ください。
私が好きな場所は、渡月橋の南側から少し川をさかのぼった辺りです。ちょうど台風による被害を受ける前に書いた記事でも紹介していた場所です(ちょうどその記事で台風18号の発生を伝える内容も書いていました)。今日は秋らしい青空が広がりましたが、空の青さが水面に映りこんで、非常に綺麗でした。ここは、私のとっておきの場所です。
鏡のように静かに流れる川を眺めていると、わずか10日ほど前に激しい濁流だったことが信じられないほどです。その光景は心から綺麗と思え、私も夢中で写真を撮っていました。海のない京都市で、ここまでの「青」の空間に出会えるのは、他には京都水族館くらいではないでしょうか。嵐山は美しい!是非とも、多くの方にこの光景を見に来て頂ければと思います。
少しづつ、そして確実に復旧に向かっている嵐山。お店が再開した時にはまたニュースとして報道されるでしょう。一方で、福知山方面などまだまだ助けが必要なエリアもあります。義援金の受付も始まってきましたので、私も10月に京都の災害史を解説する散策をチャリティーで行いたいと思っています。近日中に告知を行いますので、ご予定のあう方のご参加をお待ちしています。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。