大原野にある「石の寺」正法寺と梅林

正法寺
大原野神社の向かいにあるのが正法寺。動物の形に見える石が配された庭園があることから「石の寺」とも呼ばれ、貴重な仏像が伝わるお寺でもあります。現在は梅林の梅が綺麗です。

正法寺正法寺(しょうぼうじ)は、大原野神社の鳥居から川を挟んで反対側にあるお寺で、春のしだれ桜や秋の紅葉も見事なお寺です。周辺には大原野神社や勝持寺、国宝の仏像を持つ宝菩提院願徳寺などもあり、一日かけてじっくりと巡りたいエリアです。正法寺の庭園には巨岩・奇岩が多くあり、その重さは200トンにものぼるとか。庭園の見ごたえは十分です。石はガマガエルや象など、様々な動物の形をしており、現地に設置されている解説パネルと見比べながら確認をしてみるのも楽しいです。庭園は遠くに東山も望め、人も少なく静かに過ごせることが多いでしょう。

正法寺正法寺には貴重な仏像も伝わります。本堂の観音菩薩象は三面千手観音と呼ばれ、現在過去未来に対応した三面を正面に持ち、頭上には各方面を見渡す多数のお顔があります。もとは南丹市園部町の九品寺にあった仏様とされ、珍しいその姿はぜひお見逃しなきよう参拝してみてください。他にも足を踏み出した”走り大黒”や不動明王に参拝できるほか、大原野の日本画家・西井佐代子さんの遺作となった大原野の風景を描いた素晴らしい襖絵など、見どころが多いお寺です。

正法寺この時期は梅林の梅が美しく春らしさを感じることが出来ます。この先、3月下旬には境内入り口の極楽橋たもとのしだれ桜が咲き、境内の遅咲き桜は4月上旬~中旬にかけて見頃を迎え、さらに華やかになってきます。機会がありましたら、ぜひ足を延ばしてみてください。

正法寺
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正法寺
正法寺
正法寺

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第15回・第14回京都検定1級(合格率2.2%)に2年連続の最高得点で合格。気象予報士として10年以上。京都検定マイスター。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。

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