善峯寺のアジサイ 大原野神社の睡蓮


京都のアジサイ(紫陽花)といえば名前が挙がるのが善峯寺。春は桜、秋は紅葉の美しさでも知られますが、やはりアジサイも群を抜いて美しい場所です。

梅雨に入り、天気予報が当たりにくい時期を迎えています。気象庁の週間予報で「曇り 40% 信頼度C」の予報が並んでいますが、これは「正直、まだ雨か晴れかはっきりと分からない」ことを意味しています。一方、某放送局の明日の天気予報では、京都と舞鶴は降水確率が20%から30%にも関わらず、京田辺や美山などは0%となっていました。京都や舞鶴だけがピンポイントで雨が降りやすいというのは常識的にあり得ず、不可解で整合性の無い予報です。

恐らくこれは、京都と舞鶴の予報は気象台の予報を、その他の地域はどこかの民間気象会社の予報を使っているのでしょう。天気の答えは一つなのに、かたや「降らない」、かたや「降るかもしれない」という予報が混在しているため、不整合が起きているように見えます。どちらが当たるかは別として「明日の天気予報は難しい」ということは読み取れます。なんとも厳しい季節です。

さて、梅宮大社・松尾大社とブログに書きましたが、実は同じ日に移動をし、そこから大原野神社へと向かいました。狙いは睡蓮。鯉沢の池には美しく睡蓮の花が咲きます。今年の春には千眼桜も見に来ましたが、タイミングの都合でブログには書いていなかったようです(また機会があれば書きたいと思います)。鯉沢の池にはアーチ状の橋がかかり、どことなくモネの絵画「睡蓮」に似た風景。この日は日曜日にもかかわらず、境内にはほとんど人は見かけません、睡蓮の隠れスポットですね。

大原野神社を後にして最期に善峯寺へと向かいました。仁王門をくぐるとすぐにアジサイが迎えてくれました。起伏のある境内を進むと視界が開けてたくさんのアジサイが目に飛び込んできます。実はこの場所、正式名は「桜あじさい苑」で、春には美しい桜が迎えてくれたところです。同じ場所でも季節が違えば印象も大きく変わるものですね。アジサイ園には見わたす限りに柔らかなアジサイの色彩が広がって、皆口々に歓声を上げていました。

梅宮大社は60種500株と種類が多いのが特徴でしたが、善峯寺は20種10000株と数で圧倒するのが特徴です。京都では三室戸寺も同じ10000株ですので、見ごたえは甲乙つけがたいといったところ。いずれにしても京都を代表するあじさい苑であることは間違いありません。まだまだ見頃の時期は続きます。善峯寺はやや行きにくい分、抜群の眺望も楽しむことができ、徳川氏ゆかりのお寺で、由緒や建物、寺宝にも目を見張るものがあります。京都好きの方には必見のお寺。花の時期に訪れるとさらに素晴らしいでしょう。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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