化野念仏寺の紅葉

化野念仏寺
27日に化野念仏寺の紅葉を眺めに訪れました。

化野念仏寺化野は「あだしの」と読みます。「あだし」には「はかない・むなしい」との意味があり、「化」の字には、「生→死→生」へと化けることを願う意味があるようです。化野は、鳥辺野・蓮台野と並ぶ京都の三大葬送地で、当初は「風葬」といって、土葬ではなくいわば野ざらしで埋葬をしていた土地でした。しかし時代とともに風葬から土葬に変わり、石塔や石仏が置かれて供養されるようになりました。やがて時が経ち石仏は無縁仏となって、この地で埋まったり転がったりをしていました。

化野念仏寺化野念仏寺は、平安時代の初期に空海がこの地にお堂を建て、野ざらしになっていた遺骸を埋葬したのが始まりと言われています。現在境内にある8000体とも言われる石塔・石仏は、明治後半に付近に点在していた無縁仏を集めたもので、西院(さい)の河原と呼ばれています。8000体と言うと確かにすごい数ですが、実際には意外と狭い範囲に集められています。まだまだこの付近に眠っているものもあるのでしょう。

化野念仏寺さて、化野念仏寺は紅葉が美しい穴場です。毎年綺麗に色づく印象で散り紅葉も見事。石仏との相性もよいです。竹林の景観も嵯峨野屈指です。奥嵯峨にあるためやや離れた場所にありますが、よければ足を延ばしてみてください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。

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