まだ復興途上の高山寺


高山寺

先日、世界遺産の高山寺を訪れました。まだ昨年の台風からの復興途上です。

高山寺世界遺産の高山寺は明恵上人ゆかりのお寺として知られています。上人は8歳で両親を亡くし、釈迦を父に仏眼仏母を母と見たてて信仰を深め、23歳から51歳に至るまでの約30年間にも及ぶ夢の記録や、弟子が明恵上人が実際に行っていた樹上での座禅の様子を描いたという絵、お茶にまつわる話でも知られています。明恵上人の住房とされる国宝の石水院を訪ねれば、堂内の様々な部分から明恵上人の面影をしのぶことができることでしょう。石水院の拝観は800円です。

高山寺石水院といえば、西村虚空によって彫られた善財童子像が印象的。他にも鳥獣戯画が有名で、石水院で複製を目にすることもできます。なお、鳥獣戯画は北山駅の近くにある「陶板名画の庭」でも大きな陶板で見ることができます。石水院から望む山並みの風景は見事で、木々に抱かれた光景が心を癒してくれます。石水院の建つ場所は明恵上人の生きた時代とは異なるものの、上人もこうした風景を眺めていたのではないかと思わせてくれます。

高山寺境内は昨年の台風による倒木被害が大きく、金堂方面などはまだ立入禁止となっていました。例年であれば紅葉時期は境内に入るのに500円が必要ですが、今年は無料となっています。そのかわり茶室の遺香庵が12月1日まで500円で特別公開されています。遺香庵は昭和6年(1931)に、明恵上人700回忌を記念して全国の茶道愛好家の寄進によって建てられました。露地の作庭は七代目小川治兵衛です。お時間の許す方は是非ご覧下さい。報道では被害額が約5億円ともいわれており、復旧が完了するのは来年の3月末の予定。まだまだ大変な状況です。拝観に訪れることも微力ながら支援になると思いますので、よければ足を延ばしてみて下さい。境内の紅葉は神護寺や西明寺よりも遅く色づき、まだまだこれから境内は美しくなってきます。

高山寺

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第15回・第14回京都検定1級(合格率2.2%)に2年連続の最高得点で合格。気象予報士として10年以上。京都検定マイスター。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。


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