随心院と勧修寺の紅葉

随心院
山科にある随心院勧修寺も紅葉が綺麗でした。

随心院京都の紅葉はまだまだ各地で綺麗です。随心院のある「小野」の地は、小野氏ゆかりの土地で、平安時代には小野小町が住んでいたとも伝わります。随心院には、小町がもらった恋文を埋めたという文塚や、文を張り付けたという文張地蔵があり、化粧井戸や、老年の小町の像(卒塔婆小町坐像)までもが存在しています。毎年秋にはミス小野小町コンテストも行われ、3月の最終日曜日に行われる「はねず踊り」は大勢の人で賑わいます。

随心院随心院は建物内からお庭を眺めるお寺のため、雨の日にも足元が濡れないのがおすすめポイント。苔の艶めきは雨の日にこそ素晴らしいものがあります。能の間の奥に座してお庭を見ると、まるで額縁に入った絵画のように紅葉の風景を楽しむこともできます。ぜひ、自分好みの額縁構図が見られる位置を探してみてください。

勧修寺一方の勧修寺は醍醐天皇が創建した真言宗のお寺で、門跡寺院として皇室から下賜された建物も伝わります。境内にある氷室の池は初夏から夏の花菖蒲や睡蓮などの彩りが知られています。池は「氷室」の名は冠していますが、氷を保存しておく氷室があったわけではないよう。実際には、平安時代の1月2日にはここに張った氷を宮中に献上し、その厚さによって五穀豊穣を占ったといわれています。

勧修寺境内は紅葉の穴場で、美しい光景を目にできる一方で人出は少なく、ゆっくりと楽しめます。今週の平日にかけて見頃は続きそうですので、勧修寺や随心院に足を延ばしていただくのもおすすめです。

勧修寺
勧修寺
随心院

「京ごよみ手帳2019」訂正のお知らせ

・P39の三十三間堂「楊枝のお加持と大的大会」の日程が1月14日となっていますが、正しくは「1月13日」です。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。

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