石清水八幡宮 夜間拝観とライトアップ

石清水八幡宮 ライトアップ
2013年夏の「そうだ京都、行こう。」のキャンペーンは石清水八幡宮です。先日訪れてみると、想像以上に美しい光景が広がっていました。

石清水八幡宮 ライトアップ石清水八幡宮は京都のと大阪の境、男山の山上に鎮座する神社です。平安京ができる以前に創建された古い由緒を持ち、平安時代以後は都の裏鬼門を守護する王城鎮護の神となりました。また、武運の守護神として全国の武士から信仰を集め、特に源氏の氏神として有名です。現代では、学校で習う徒然草のなかで仁和寺の法師が参拝する話で、一般にもその名が知られている神社だと思います。

石清水八幡宮 ライトアップ石清水八幡宮は四季の祭事や行事が充実している神社ですので、興味のある方は気にしてみてもよいでしょう。このブログでは、過去に鬼やらい神事をご紹介しました。この夏の夜間拝観とライトアップは「そうだ京都、行こう。」とのコラボ企画です。従来は、5月の連休に行われる石清水灯燎華の時に限って行われていたライトアップが、この夏は7月13日~8月31日にかけて長期間に渡って行われています。

男山ケーブル夜間ですので、交通手段は京阪の八幡市駅で降りて、男山ケーブルを使うのが一般的です。京都近郊では、男山ケーブルのほかに比叡山にかかる叡山ケーブルや坂本ケーブルがありますが、いずれも「ケーブル日本一」の記録を持っています。叡山ケーブルは高低差日本一、坂本ケーブルは長さ日本一、そして男山ケーブルは鉄橋の高さが日本一です。全国あまたあるケーブルの中でも、京都近郊にこれだけの日本一がそろっているのは面白いですね。

男山からの夜景特別拝観期間中の男山ケーブルは、夜22時まで運行されています。石清水八幡宮の特別拝観は21時まで受け付け、21時半終了ですので、会社帰りにも行くことはできるでしょう。昼の男山ケーブルからは絶景が望めますが、夜は見事な夜景が広がって石清水八幡宮への期待を高めてくれます。ケーブル駅の下り場では「そうだ京都、行こう。」とのコラボ企画で、先着順で提灯の貸し出しも行われています。数には限りがありますので、ご注意ください。風情の意味では大変よいですが、実際には片手がふさがれるので、写真を撮る際など邪魔になることもあると、付け加えておきましょう。

石清水八幡宮 ライトアップ照らされた山道(舗装されています)をしばらく歩いて、石清水八幡宮に到着。参道はブルーの明かりで幻想的に照らされ、南総門へと向かう道も美しいです。私は石清水八幡宮のライトアップを見るのが初めてでしたので、ずいぶんとテンションが上がりました。

石清水八幡宮 ライトアップ総門をくぐって本殿へと目を向けると、その華麗さにこれまた感動させられました。初めて訪れる方は、私以上に感激するのではないでしょうか。「そうだ京都、行こう。」のCMやポスターは演出が入っていることも多く、実際に同じような風景に出会えることは稀なのですが、石清水八幡宮に限っては、私はCMやポスター以上に現地で見る方が美しいと感じました。なお、CMのように神職さんが本殿の周りにずらりと並んでいることはありません(笑)

石清水八幡宮 象の彫刻ここまで来られたら、本殿の特別拝観も迷わずに行って下さい。神職の方が、本殿の彫刻の細部に至るまで丁寧に解説をして下さいます。本殿は徳川三代将軍家光によって建てられたもので、豪華な彫刻の中に据えられている様々な動物に、一つ一つ意味が隠されています。興味深いお話を聞かせて頂きました。キリンやバク、象の見分け方や、「これがサイ?」と思わず口にしてしまうような「サイの彫刻」など、本殿には面白いものがたくさん隠されています。残念ながら内部の撮影は禁止ですのでご注意ください。

石清水八幡宮と月この日は拝観終了間際に訪れたため、最後は本殿前からも人がいなくなりました。そのためポスターのような美しい光景を撮ることができました。人出は少なくはありませんが、際立って多いこともありませんので、運がよければ同様の写真を撮ることは可能かと思います。それにしても、美しい光景ですね。この日は月が空に輝いて境内を照らし、本当に綺麗でした。私の写真の腕前ではその美しさを表現することができませんが、まだ行かれていない方は是非、ご覧になってみて下さい。個人的には、この夏一番感動させてもらいました。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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