1月19日に石清水八幡宮で厄除大祭の焼納神事が行われました。
八幡市にある石清水八幡宮は、貞観元(859)年、大安寺の僧・行教が九州の宇佐八幡宮に清和天皇の即位を報告した際、八幡神から「吾(われ)、都近き石清水男山の峰に移座して国家を鎮護せん」とのお告げを受けて創建されました。男山(142m)は、対岸の天王山との間に三川が合流する交通の要衝で、平安京から見て南西の裏鬼門にあたります。その重要な地を守護し、伊勢神宮に次ぐ国家第2の宗廟、国家鎮護の神として皇室から厚く信仰されました。八幡神は応神天皇・神功皇后・比咩大神(ひめおおかみ)の総称で、神功皇后はのちの応神天皇となる子を身ごもったまま朝鮮半島へと出陣したことで知られ、応神天皇自身も弓矢の神とされます。
現在は特に厄除けのご利益で知られ、毎年1月15日~19日には「厄除大祭」が行われています。古くは「法会」と呼ばれて多くの参拝者で賑わい、期間中の厄除開運祈願の祈祷者の方には、5日間限定の「厄除大祭札」が授与されます。期間最終日の19日には「焼納神事」が斎行され、前年の古いおふだ・お守りが焚き上げられました。
参拝者の多い神社とあって火床は大きく、八幡神らしく矢の授与品が数多く焚かれるのが印象的でした。10時から本殿での神事のち、忌火が斎場に運ばれると、神職によって点火されました。そして大祓詞(おおはらえのことば)が唱えられます。神事が終わると、石清水八幡宮特性の特製の「厄除開運餅」が先着1500名に方に授与されます(無料)。
厄除開運餅は、炎によって清められてから授与されますが、実は神事が始まるかなり前から、この厄除開運餅をいただこうと、多くの方が列を作っておられました。お餅は菜箸に刺されており、1人1本授与されます。私も列に並んで1本いただきました。2周目の列に並ばれる方もかなりおられ、来られないご家族の分も授かろうということのようです。あるいは2本あれば、菜箸としても使えるようになるということもかもしれません。地元の方には毎年来られている方も多いようでした。今年一年、無病息災で過ごせればと思います。
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吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。