幻想的な平等院のライトアップ

平等院 ライトアップ
宇治の平等院が、12月初めまでの週末にライトアップされています。滅多にない貴重な機会です。

平等院 ライトアップ平等院は鳳凰堂が10円玉の図柄となっていることでも知られ、平安時代の貴重な建物が残る世界遺産として国内外から多くの方が訪れる寺院です。鳳凰堂は平安時代中期の1053年の建立で、醍醐寺に残る京都府下最古の五重塔と並び、平安時代をしのべる建物としてこの上なく貴重です。近年の修復で創建当初とされる色彩を取り戻しました。

平等院 ライトアップ鳳凰堂は藤原道長の子、藤原頼通によって建てられた平安貴族の力の結晶とも言うべき建物。交通の要衝である宇治橋・宇治川のたもとにあり、数々の戦火にも巻き込まれましたが、奇跡的にその姿を現在にとどめています。建物はもちろん国宝ですが、内部の阿弥陀如来像をはじめ、鳳凰堂だけで6件もの国宝が指定されているという、まさに日本国の宝の中の宝ともいうべき存在です。お堂が10円玉に描かれているのは有名ですが、1万円札に描かれた鳳凰も実は平等院のもの。硬貨と紙幣の両方に用いられるのも納得の、この上なく貴重な存在です。

平等院 ライトアップ平等院の一般向けのライトアップはなかなか開催されておらず、私が前回に眺めたのは2011年でした。当時ブログにも書いています。その時はまだ色が塗りなおされる前だったため、今回はワクワクしながらライトアップ初日を待っていましたが、やはり感動的な光景でした。初日から多くの人が訪れており、池に映った鳳凰堂を美しく望める場所は人垣が出来ていました。写真の撮影には三脚や一脚は使用できませんのでご注意ください。人出は後半ほど空いてくるようです。

平等院 ライトアップライトには強弱があり、消灯されて阿弥陀様のみが照り輝く場面もあります。正面からも人気で人が集まりますが、ぜひお顔をご覧いただきながら拝んでいただければと思います。想像通りにたいへんに美しく、幻想的なライトアップでした。日程は毎日ではなく、この先は23日(木・祝)、24日(金)、25日(土)、26日(日)、12月1日(金)、2日(土)、3日(日)です。ぜひ、この機会に足を延ばしてみてください。

平等院 ライトアップ
平等院 ライトアップ
平等院 ライトアップ

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。

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