緑が落ち着く東福寺

東福寺
先日、ご案内で東福寺を訪れました。境内を包む緑に癒されます。

東福寺東福寺は京都の紅葉名所として有名なお寺ですが、その分、紅葉シーズンの混雑ぶりもすさまじいものがあり、人波にもまれて疲れ果ててしまう方も多い場所です。一方、緑の時期は人が少なく、気持ちのよい青もみじの光景を静かに楽しむことができます。東福寺で最も有名なのが、臥雲橋から望む通天橋の眺め。若葉に包まれた橋もまた、この時期の京都の象徴と言ってもよいでしょう。

東福寺せっかくならば拝観料400円を払って通天橋にも行ってみましょう。橋を包む緑の風景は極上で、人は少なく絶景を独り占めできるときもあるでしょう。緑の中に浮かぶような臥雲橋を見れば、こちらを眺める方々が見えるかもしれません。先ほどとは反対側へと来ているわけです。

東福寺通天橋からは洗玉澗(せんぎょくかん)と呼ばれる谷へも下りることもできますが、その前に橋を越えて開山堂へと向かってみましょう。開山堂前の庭園には、この時期サツキが咲いて彩りも加わります。白砂に市松模様の線が引かれた枯山水や、京の五閣のひとつで建物上に乗る「伝衣閣(でんねかく)」にも注目をしてみてください。

東福寺開山堂から戻って谷へと下り、緑に包まれた散策路を歩けばとても気持ちがよいでしょう。通天橋とは反対の方向に歩いて谷を上れば、苔の美しい場所もあります。目の前に広がるエメラルドグリーンの風景は癒し効果抜群。この時期の京都は桜や紅葉にも匹敵するほど各社寺が綺麗なころです。梅雨に入るまでもう少し。青もみじを訪ねてみてください。

東福寺
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。

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