東福寺 芬陀院の丸窓

東福寺 芬陀院
先日、東福寺にある芬陀院(ふんだいん)を訪れ、丸窓からの眺めを楽しみました。

東福寺 ハート形のサツキ京都は各地でサツキの花が見ごろ。先日ご紹介した東福寺の本坊庭園(八相の庭)にある「ハート形のサツキ」も満開を迎えています。やはり満開の時は素晴らしいです。今年は雨が少ないため周囲の苔が乾いてるのが残念ですが、この場所はもっと有名になってもよさそうな場所です。いずれ私がガイドブックを監修できるならば、ご紹介したいと思う場所の一つです。

東福寺 芬陀院さて、東福寺には丸窓が見られる場所が2カ所あります。その一つが芬陀院(ふんだいん)にある一条昭良(恵観)好みの茶室・恵観堂の丸窓。丸窓はまるで額縁のように向こう側の景色を切り取って、見る位置によって少しずつ印象の違う「絵」を見せてくれます。この時期の恵観堂の丸窓からは、ひそやかにサツキの花が覗く様子が見られ、趣を感じられます。芬陀院は東福寺の本坊庭園などに比べるとさらに人は少なくなり、落ち着いた時間を過ごせますので、京都らしい眺めをじっくりと堪能してみてください。

屑屋型石灯籠芬陀院は雪舟寺とも呼ばれ、室町時代の水墨画で知られる雪舟が作庭したお庭も見どころの一つです。動く亀石の伝説もあり、親切に座布団の置かれた縁側でゆっくりとお庭を見ることができます。また、恵観堂裏側の露地には勾玉の手水鉢と屑屋(くずや)型石灯籠もあります。京都検定ではおなじみかもしれませんが、実際に行ってみると注意しないと見落としてしまいやすいです。ちなみに屑屋は葛屋や崩屋とも書き、藁葺の屋根やその家のこと。芬陀院の石灯籠は家の形をしています。なお、これからの時期の庭園観賞の注意点は、「蚊」への対策。虫よけスプレーや携帯用蚊取り線香などをお持ちいただくとよいでしょう。

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  • 毎月第2水曜日に出演させていただいてる、KBS京都ラジオの「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」。次回は6月10日(水)9時35分頃~50分頃です。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。

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