14日の京都の雪。山科疎水の雪景色も綺麗でした。
毘沙門堂へと向かう途中に横切る山科疏水。山科北部の高い位置を水が流れています。疏水は明治23年に開通していますが、当初の際たる目的は船を通すことでしたので、勾配は大変緩やかに設計されています。約2-3㎞進んでようやく1m下がるという緩勾配。技術者・田辺朔郎のち密な計算には感嘆するばかりです。今年から本格的に疏水の通船が復活することも決まっており、春以降には大いに話題になることでしょう。
山科疏水沿いは桜が美しいことでも知られ、毘沙門堂への道と交差する安朱橋辺りには地元の方が菜の花を植えてくださっており、山科の春を代表する光景ともなっています。桜が満開の時は抜群に綺麗な場所ですが、雪が降り積もった風景もたいへん見事でした。この時期は疏水の水が抜かれた清掃の期間で、疎水のへりにも雪が積もっているのが印象的。花が咲き、水が流れる春が待ち遠しくも感じました。
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。