三栖神社の炬火祭 2018年


三栖神社の炬火祭

10月7日に、伏見にある三栖神社炬火祭(たいまつまつり)が行われました。

三栖神社の炬火祭三栖神社は伏見の南西部にある神社で、詳しい創建時期は不明ですが、祭神に天武天皇をお祀りしています。天武天皇が672年の壬申の乱の折りに三栖付近を通った際、村人は炬火(たいまつ)を灯して夜道を照らしたのが、今回の炬火祭(たいまつまつり)の発祥とされています。炬火祭は、10月第2日曜日に行われる祭で、長さ5m-6m、直径1.2m、重さ0.8~1トンともいわれる巨大な松明に火を灯す勇壮な火祭りです。三栖の周辺は宇治川や巨椋池、横大路の沼などがある湿地帯で、葦(よし)が多く育成をしていたため、大松明も葦で作られているのが特徴です。

三栖神社 神輿大松明は中書島駅の西にある三栖会館に置かれ、昼間もその立派な姿を目にすることができました。19時になると、三栖神社の御旅所(金井戸神社)で神事が行われた後、境内から天武天皇の神霊がお乗りになった神輿が出され、三栖会館にある大松明の元へと巡行していきます。提灯が灯された神輿は幻想的で、神輿を先導する際に灯される手持ちの松明も、独特の雰囲気があります。

三栖神社の炬火祭そして太鼓の奉納や関係者のあいさつがあったあと、20時からいよいよ点火の準備が行われます。巨大な松明ゆえに、まず横に倒すのにも細心の注意が必要。長い棒2本をうまく操りながら、松明を倒して竹田街道へと少し前進してきます。ここで再び松明を立て、上から入念に水をかけました。火勢を抑える工夫のようです。

三栖神社の炬火祭そして再び松明が倒されて、先頭にお多福の面が付けられて準備が整うと、その場で3度回った後にいよいよ点火。松明の後ろに火が灯されると、巨大な炎が一気に燃え上がって行きました。そして神輿を担ぐのと同じように、炎が点いた松明を竹田街道を北へ向かって担いでいきます。担ぎ手たちによる「あーよいよいよ!」の掛け声が響き、かなりの熱気を感じるなか、道の両側から地元の方が見守ります。燃えカスも勢いよく舞って、近くではかなりの量を浴びます。なんとも迫力のあるお祭りです。

三栖神社の炬火祭大松明は途中で何度かその場で回る場面を見せながら、竹田街道をゆっくりと北上。徐々に火の勢いは弱まりながら京橋の辺りまで来て終了し、消火となりました。追いかけることも可能ではありますが、人混みをすり抜けるのは危ない部分もありますので、ご注意ください。見に来るのは2年ぶりでしたが、やはり大いなる迫力を感じられました。凄いお祭りです。

三栖神社の炬火祭消火が終わると、人々は松明の葦を持ち帰って行かれます。そして神輿は御旅所へと引き返してきました。最後にやってくるのは清掃車。相当の燃えカスやススで道路が汚れますので、ちゃんと綺麗にしていくのです。こうした対応も興味深いお祭りです。大松明が燃え上がる様子は動画もありますので、ぜひご覧になってみてください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。


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