鞍馬寺の五月満月祭 2014年


鞍馬寺 五月満月祭

5月14日に、鞍馬寺で五月満月祭(ウエサク祭)が行われました。2014年からは祭りの次第が変わっています。

鞍馬寺 五月満月祭京都検定の公式テキストに載っている行事の中でも、宗教色が強いのが鞍馬寺の五月満月祭(以下、ウエサク祭)でしょう。かねがねその行事内容を耳にしてはいましたが、これまで見たことがなかったので、京都をより深く知る目的で見に行ってきました。なお、最初に断って置きますが、このブログでは宗教的な解説は行わず、あくまで淡々と事実を書いて行きます。鞍馬寺が掲げている教えや、実際の行事は他のサイトや皆様ご自身でご確認下さい。

鞍馬寺 五月満月祭ウエサク祭は、毎年5月の満月の夜に行われる行事で、鞍馬寺の解説文を引用すれば「五月の満月には天界と地上の間に通路が開け、ひときわ強いエネルギーがふりそそがれるという。この夕、満月に清水を捧げ、心のともし灯を輝かせつつ、ふりそそがれる神秘的なお力を身に受けて、自分とすべてのものの”めざめ”のため熱い祈りを捧げるのが、光と水と聖音の祭典”五月満月祭”である。」とのことです。

鞍馬寺 五月満月祭従来、祭典は三部に分かれ、第一部の「きよめ」が午後7時に始まり、第二部の「はげみ」が午後10時から、第三部の「めざめ」が引き続いて行われていました。第三部までが終わるころには終電が無くなるため、徹夜で朝まで鞍馬山で過ごす方もおられました。しかし、今年から祭典は第一部のみとなり、20時過ぎで終了となりました。お寺の方に理由を伺ったところ「集中して祈りをささげて頂くため」とのことで、2015年以降も「第一部のみの形式で行う」とのことでした。祭典が短くなったことで、十分に日帰りもできるようになりました。こうした変更は、近年祭典への参加者が増えて来たことも一因のようです。

鞍馬寺 五月満月祭以上のように、今年から内容が変わり、祭りへ向かう装備面にも大きな変更があることでしょう。徹夜の場合は食料が必須でしたが不要となります。一方で、寒さへの備えは必要です。鞍馬寺の本殿金堂付近の標高はおよそ400mもありますので、市街地と比べて晴れの日であれば3℃から4℃ほど気温が低い場合もあります。ご注意ください。

鞍馬寺 五月満月祭さて、叡電に乗って鞍馬駅を下りると、参加者は女性が多いことに気が付きます。男性は見かけてもカップルかご夫婦、家族連れで、私のような男一人はほとんど見かけませんでした。山へ向かうには登山かケーブルになりますが、暗く張り始める時間帯ですのでケーブルがよいでしょう。ケーブルは混雑していて待ち時間が長いので時間には余裕を持って向かって下さい。

鞍馬寺 五月満月祭本殿金堂前には多くの人が集まっていました。普通は「心のともし灯」という赤いロウソクを800円で入手します(私は買い求めませんでした)。本殿金堂前の魔法陣のような金剛床は空けられていて、各々それ以外の自由な場所で祈りをささげることになります。やがて儀式が始まりますが、儀式の最中は写真撮影は厳禁です。なおこの日は雨が降り、残念ながら満月が顔を出すことはありませんでした。

鞍馬寺 五月満月祭儀式が進むと、お寺にいる巫女装束の方から前の方の人の「心のともし灯」に火が灯されると、あとは順番に後ろの人へと移すように火が灯されていきます。境内が幻想的な灯りに包まれる中、参列者がともし灯を掲げて「魔王尊に祈る」という聖詩を皆で唱えます(強制ではなく、あくまで各人の自由意志です)。詩は鞍馬寺に入る時に頂くパンフレットに載っています。

鞍馬寺 五月満月祭こうして儀式が終わると、参列者は順次、本殿金堂の下へと通され、その後、満月のパワーを得たという清水を頂くという流れです。非常に混雑しますので、時間のない方は本殿金堂向かって左手側で早めに待機をしていることをおすすめします。例年であれば、時間をおいて第二部へと続きますが、今年はこれで終了で、各々の「心のともし灯」を金剛床に並べて、灯りでその形を浮かび上がらせるという流れになりました。この段になると写真撮影はOKとなっていて、今回載せている写真は儀式後のものです。以上、最後は走り気味でしたが、五月満月祭は大きく日程が変わっているので、行かれる方はご注意を。また、宗教行事が苦手な方もご注意ください。京都検定に載っている行事もそのほとんどを見てきましたが、指折りに宗教色が強く、気軽に観光気分で訪れる場所ではないのではと思います。信仰心のある方か、宗教に寛容な方が行かれるとよいでしょう。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。


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