緑が輝く光悦寺


光悦寺

先日、洛北の鷹峯にある光悦寺を訪れました。本阿弥光悦ゆかりの寺として知られています。

光悦寺鷹峯にあり源光庵・常照寺と並んで人気を集めるのが光悦寺です。参道のカエデは紅葉が抜群に美しく、境内からは地名の由来にもなっている鷹ヶ峰のほか、鷲ヶ峰、天ヶ峰の鷹峯三山を望むことができます。江戸時代のはじめ、芸術家として活躍をした本阿弥光悦は、徳川家康より鷹峯に土地を与えられました。光悦は一族縁者をはじめ、種々の工芸にたずさわる多くの職人を招いて芸術村を営み、多くの先品を世に残しています。その後、光悦の死後に、本阿弥家の先祖供養として設けられていた位牌堂が光悦寺として寺に改められ、境内には光悦の墓もひっそりと残されています。

光悦寺本阿弥家は代々刀剣の鑑定や手入れなどを家業とし、光悦もその技術を受け継いでいましたが、本業とは別に芸術面にも才能を発揮しました。陶芸、書画、蒔絵、彫刻とその作品は多岐に渡り、しかもどれも一級品という凄腕の持ち主でした。茶道にも通じて茶人と幅広く親交を持ったゆかりから、光悦寺の境内には多くの茶室があり、木々の美しい庭に趣ある風景を見せてくれています(ただし現在の茶室は大正時代以後に建てられたものだそう)。

光悦寺境内で目を引くのは「光悦垣」と呼ばれる独特の垣根。茶室・大虚庵前にあり、割り竹を菱形に組み、割り竹の束を乗せたもので、頭部がゆるやかな曲線をえがきます。本阿弥光悦が好んだ意匠とされるところから光悦垣と呼ばれ、だんだんと背が低くなる様子から臥牛垣とも呼ばれています。紅葉との取り合わせが特に美しく人気を集めますが、緑の時期ももちろん絵になります。

光悦寺紅葉シーズンは賑わう境内ですが、まだこの時期の光悦寺は人も少なく、豊かな緑に囲まれたお庭をゆっくりと散策することができておすすめです。訪れた日は木漏れ日に緑が輝いてたいへん綺麗でした。緑の光景もそろそろ見納めとなってきます。

お知らせ

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また、私が監修させていただいた「京ごよみ手帳 2019」は、宮帯出版社様より10月10日に発売予定です。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第14回京都検定1級(合格率2.2%)に最高得点で合格。気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。


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