曼殊院の風景


曼殊院

先日、洛北の曼殊院を訪れました。

曼殊院曼殊院は、天台宗の門跡寺院で、五箇室(ごかしつ)門跡のひとつに数えられます。他の4つは、青蓮院、三千院、妙法院、毘沙門堂です。創建は、最澄が比叡山に建立した一堂に始まり、明暦2(1656)年、良尚法親王のときに現在地に移り、建物や庭園が整備されました。明治初期までは北野天満宮の管理職(別当)も兼務していたため、門前には天満宮も祀られています。

曼殊院良尚法親王は、桂離宮を整備した八条宮智仁親王の子で、兄は智忠親王です。良尚法親王も芸術面で秀でた方であったため、曼殊院に残る書院には、桂離宮とも共通する部分があるのが特徴。瓢箪の形をした引手や富士山形の釘隠し、表裏の菊の彫刻がほどこされた欄間など、細部にまでこだわりを持って造られています。

曼殊院書院が面する深山と海洋を表現した庭園は趣があり、据えられたフクロウらしき彫刻があしらわれた手水鉢も名高いです。5月初めにはキリシマツツジも綺麗で、今の時期は緑の美しさが印象的。紅葉も見事です。大書院はこけら葺きの葺き替えのため工事の足場が組まれて、庭園が見えづらくなっていますが、そこを差し引いても見どころは十分。寺宝や襖絵も貴重なものが多くあります。機会がありましたら足を延ばしてみてください。

曼殊院

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2017」監修。特技はお箏の演奏。


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