12月10日まで、延暦寺西塔の釈迦堂内陣特別拝観が行われています。
釈迦堂は、比叡山延暦寺・西塔の中心となる建物で、正式には転法輪堂といいます。伝教大師・最澄の自作とされる本尊・釈迦如来にちなんで釈迦堂の名で親しまれています。現在の建物は、織田信長による比叡山焼き討ちの後、文禄4(1595)年に豊臣秀吉が園城寺(三井寺)にあった弥勒堂を移築させたもの。元は貞和3(1347)年に建てられたお堂で、比叡山内では最も古い建造物です。
今回の特別拝観は、千日回峰行の祖・相応和尚(そうおうかしょう)一千百年御遠忌(おんき)にあたるためで、33年ぶりに御開帳となる本尊の木像釈迦如来立像や、内陣の諸仏、さらに4つのお社(文殊菩薩・元三大師・山王七社・八所明神)の扉が初めて開かれています。お寺の内陣に社殿があるというのは、まさに神仏習合の形態。さらに山王七社・八所明神のお社の中には神像が並んでおり、神様の姿を目にすることができます。山王権現は体は人間ですが、お顔がサルの御姿でした。
いよいよ12月10日が最後とあって、なんとかギリギリ間に合いました。西塔は15時半に参拝終了となりますので、間に合う方はこの機会にぜひご覧ください。33年ぶりの本尊御開帳と、内陣のお社は初めて扉が開かれるというまたとない機会です。比叡山の上は、北海道の南部から青森くらいの気温であることが多く、この日も気温は2-3℃でした。十分な防寒対策で訪れてください。釈迦堂の内陣特別拝観は、延暦寺の山内の参拝費(700円)とは別に500円が必要です。なお、東塔の根本中堂は修復工事に入っていますが、参拝は可能です。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。