吟松寺 時雨に濡れる紅葉



鷹峯の紅葉の中でも穴場なのが吟松寺。18日に訪れた時は既に散り紅葉になり始めており、時雨に濡れる見事な紅葉が境内を包んでいました。

吟松寺は鷹峯の光悦寺から西の原谷方面へと下る急な坂道を進み、紙屋川に沿って左へと曲がった場所にあります。観光寺院ではないため、訪れる方も少なく、またここへ来るつもりで行かないと辿りつくことの少ないお寺でしょう。しかし、山あいに色付く紅葉はたいへん見事です。

この日は冬型の気圧配置が強まり、北日本では今シーズン初めての本格的な雪となりました。京都でも洛北を中心に雨が降ったりやんだりの「時雨(しぐれ)」となりました。私がちょうど吟松寺に訪れた時にもやや時間の長い時雨があり、境内をしっとりと濡らしていました。サーッと響く雨音が静かな境内に響き素晴らしい雰囲気です。

やがて雨雲が過ぎ去りながら光が差し始め、それでもまだ降る雨が輝きながら、境内を照らします。自然が作り出す紅葉や自然の美しさは筆舌に尽くしがたく、こうした場面に出会えるからこそ、京都の魅力は尽きることがないのだと感じます。

さて、鷹峯には「しょうざん」リゾートがあります。こちらの日本庭園も公開(有料)されており、台杉の並ぶ園内に紅葉が見事に色づいています。この日は特に入口付近の赤い楓が素晴らしく、苔庭を真っ赤に包んでいました。「しょうざん」の庭も非常にレベルの高い紅葉が見られますので、吟松寺から足を延ばしてみてもよいでしょう。

「しょうざん」から更に下ればそこは金閣寺。境内の紅葉もこの日は見ごろになっており、光り輝く金閣寺と紅葉を楽しむことが出来ました。海外からの方も大いに喜んでいました。京都の紅葉は各地で見頃に入っています。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。


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