護王神社の戌の絵馬

護王神社
護王神社では、今年も恒例の大絵馬が登場しています。

護王神社護王神社は京都御苑の西にある神社で、和気清麻呂をご祭神としています。清麻呂は、奈良時代の称徳天皇の時代、天皇の寵愛を受けた僧・道鏡(どうきょう)を「皇位につければ世の中が収まる」という宇佐八幡宮の神託を確かめるために、姉の広虫とともに現地へ派遣された逸話で知られています。

護王神社清麻呂が確認してきた神託は、当初とは異なるものでした。「わが国では臣下が帝になったことは一度もない。次の帝には必ず皇族を立てよ。道に外れたものはすぐに追い払え」と。新たな神託を受けた称徳天皇と道鏡は激怒し、清麻呂と広虫は流罪を命じられてしまいました。清麻呂が流罪先の大隅国へと赴く途中、再び宇佐八幡宮にお参りに行こうとすると、どこからともなく300頭もの猪が現れて、宇佐八幡宮までの10里の道のりを無事に案内し、清麻呂の足萎えも治ったと伝わります。そのため、護王神社の境内には猪像が並び、亥年生まれの守護神としても信仰を集めているのです。

護王神社そんな境内では今年も大絵馬が登場しました。例年11月には登場して、一足早く年の瀬の雰囲気を感じさせてくれます。戌の絵馬はかわいらしく、境内では本殿の修復も終わって美しい姿となっています。お近くに行かれる際は足を延ばしてみてください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。8年ぶりに受験した第13回京都検定で再度1級に合格し「京都検定マイスター」となる。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳 2018」監修。特技はお箏の演奏。

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