本能寺の放生会

本能寺 放生会
9月15日に本能寺の放生会がありました。

本能寺 放生会本能寺は、室町時代に日隆によって創建された本応寺に始まります。寺地を転々としたのち、天文14(1545)年に四条西洞院に伽藍が造営が造営されました。戦国末期には織田信長が宿所としても利用しましたが、天正10(1582)年に有名な「本能寺の変」が起こり、宿泊中の信長が家臣の明智光秀によって討たれる事件が発生しました。この際に寺も炎上し、のちに秀吉の命で寺町御池の現在地に移されました。境内には信長の三男・信孝によって建立された信長の供養塔が立っています。

本能寺 放生会9月15日には午後2時から放生会があり、本堂での法要ののち、お坊さんを先頭に南無妙法蓮華経と唱えながら、御池通から鴨川へと向かい、三条大橋の下流で読経後に、川の生き物を鴨川に放ちます。一般の参列者も焼香後に参加することができ、ウナギやドジョウ、鯉を鴨川に逃がしていきました。

本能寺 放生会放生会とは、無用な殺生を戒める仏教の考え方に基づき、日ごろ生き物の命をいただきながら生きていることに感謝して、生き物の供養の意味も込めて鳥や魚を放流する行事です。お寺のみならず、八幡系の神社でも行われることが多く、京都でも複数の場所で行われています。

本能寺 放生会生き物を大切するのが放生会ですので、誤って川に流すスロープからはねて川に入れない魚が出た時には、上から水をかけたりしながら、ちゃんと川へと放っているのが印象的でした。機会がありましたら、参加していただくのもよいでしょう。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第15回・第14回京都検定1級(合格率2.2%)に2年連続の最高得点で合格。気象予報士として10年以上。京都検定マイスター。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。

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