復興途上の平野神社

平野神社
ご案内で平野神社を訪れました。仮の舞台が建っていますが、まだ拝殿は復興途上です。

平野神社昨年の台風によって樹木の被害のみならず、建物が倒壊してしまったのが平野神社です。江戸時代の初めに東福門院によって寄進された拝殿がつぶれてしまいました。大変残念なことです。平野神社の行事では欠かせない建物で、節分の弓の儀式や舞楽で使用されたり、お月見や花見の際には楽器の演奏が行われる場所でもありました。現在は建物は撤去されていますが、仮の舞台が南側に建てられており、復興祈願祭やコンサートが行われました。

平野神社拝殿の復興作業の着工は来年の年明けを目指しているそうです。復興にかかる費用は1億2千万円もの金額が見込まれており、境内復興費用と合わせて1億3千万円が必要とのことです。義援金は5千2百万円余り集まっていますが、まだ義援金目標額の8千万円には大幅に不足している状況です。引き続き、寄付を募られておりますので、詳細はホームページをご覧ください。

平野神社平野神社の神々は総称して「平野皇大神(ひらのすめおおかみ)」と称され、具体的には4柱の神様がお祀りされています。今木神(いまきのかみ)は今を生きる力を与えてくれる神様。久度神(くどのかみ)は、生活に困らないように導いてくれる神で竈(かまど)の神様。古開神(ふるあきのかみ)は、邪気を払ってくれる神様、比売神(ひめのかみ)は、新しいことを生みだしてくれる女性の守り神。それぞれの神様は活力・やる気につながる印象です。

平野神社桜で有名な神社ですが、境内にそびえるのが樹齢約400年というクスノキ。昨年の台風で枝が折れるなどしましたが、再び樹勢を取り戻してきたように思います。幹の根元には板が敷かれて木に触れることもできるようになっていますので、ぜひその姿からも元気をいただいてみてください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第15回・第14回京都検定1級(合格率2.2%)に2年連続の最高得点で合格。気象予報士として10年以上。京都検定マイスター。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。

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