今年の祇園祭で最大の話題となっている大船鉾。今夜(20日)から宵山が始まりました。
後祭(あとまつり)の鉾の曳初めが今日(20日)午後に行われました。「ことぶら」さんでご案内しましたが、多くの方にご参加いただきありがとうございました。散策では行きませんでしたが、14時からの大船鉾の曳初めは、もうたいへんな混雑だったそうで、期待の大きさが分かります。改めて祇園祭が多くの方に注目をされている、日本を代表する祭りの一つであることを感じ、ご案内できること、その祭りに関われていることをとても嬉しく思います。
さて、大船鉾や北観音山・南観音山では今夜から宵山が始まっています。公式には21日~23日ですが、先んじて行われるのです。大船鉾でも一般の搭乗が始まり賑わっていたようですね。私も近日中に搭乗したいと思います(搭乗は300円)。大船鉾は鉾建ての最中はそこまで大きいとは感じませんでしたが、屋根が付いた瞬間に一挙に大きくなったように見えます。祇園祭の山鉾の中でも重さは最大となる予定で、月鉾(11.88トン、人が乗った状態)を上回るといいます。新町通一杯に広がる鉾は、存在感が際立っていました。
150年ぶりに灯った駒形提灯は感動的です。今夜はすで多くの方がその姿を目にしようと訪れていました。皆さんよくご存知です。明日以降はさらに賑わいを見せるでしょう。一方で、大船鉾はその大きさゆえに、横は片側しか通行ができず、通路が他の山鉾に比べて格段に狭くなっています。人が二人横に通れる幅しかないため、それぞれ1列で通るしかありません。そのため、この狭い通路では写真撮影が「厳禁」で、町内の方が厳しく注意をしています。鉾の横は美しく、写真を撮りたくなりますが、我慢するしかないようです。なお、掲載している写真は注意をされなかったエリアから撮影をしたものです。人気の鉾となるだけに、安全の確保が大きな課題となってきそうです。町内の方の誘導に従って、歴史的な大船鉾の宵山をお楽しみください。
散策・講座のお知らせ
※散策・講座等のご依頼はこちらから!お気軽にご連絡ください。
- 7月20日(日)【満員御礼!「ことぶら」さんにて開催!】
山建て中の後祭「山鉾巡り」と、豪華な山鉾を動かす「曳初め」を体験! - 7月22日(火)【京都旅屋の独自企画!】
いよいよ復活!祇園祭「後祭」の山鉾を歩く! - 7月23日(水)・27日(日)【講座を受付中!】
≪真夏の京都を楽しむ≫(8月のお勧め社寺と行事) - 7月28日(月)【満員御礼!「まいまい京都」さんにて開催!】
みたらし祭でひんやり足つけ神事
ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。