国民文化祭 京都2011 オープニングパレード


29日は国民文化祭が京都で開幕。御池通ではオープニングパレードが盛大に行われ、マーチングバンドやバトントワリング、日本各地の郷土芸能に加え、世界の芸能も披露されました。

国民文化祭は、日本中で様々な文化活動に親しんでいる個人や団体が、日ごろの成果や実力を披露するため全国各地から集う「日本最大の文化祭典」。昭和61年に始まって、今年で26回を迎えます。音楽、舞踊、演劇などなどの芸術文化から伝統文化や生活文化、さらに特色のある開催地独自の文化まで、盛りだくさんの催しが開催期間中に次々と繰り広げられ、国内外から参加者・観客が集まります。今回は京都府内一円で約70もの文化イベントが開催されます。

今回のキャラクターは「まゆまろ」。京都ではあちこちで姿を見かけ、PRに努めてきました。真夏の35℃を超える暑い時期に京都駅前で頑張っていた姿が印象的でした。ちなみに彼(彼女?)はホント何を着ても似合います。また、”本物”も一見動きづらそうに見えますが、かなりキビキビと動くことができるようです。

さて、オープニングパレードは御池通を会場に行われました。冒頭にも書きましたが、マーチングバンドやバトントワリング、チアリーディング、日本各地の郷土芸能に加え、世界の芸能も披露されました。参加総数約3300名、通過までの時間は2時間強というものすごい行列です。ちなみに先週の時代祭は約2000人、祇園祭もほぼ同数と言われていますので、今年の京都最大の行列であることは間違いないでしょう。

私は出発地点が臨める場所で見ていましたが、まず響き渡ったのは「剣鉾」の鈴の音。先日、春日祭や粟田祭のブログでご紹介しましたね。今回は地元の小学生の部活動などとして披露されました。式の後、いよいよパレードの始まりです。まゆまろが加わるのはもちろん、京都といえばやっぱり舞妓さん。そして、度肝を抜かれたのが先導する「京(みやこ)踊り子隊」たちの艶やかな着物とその数!約100名もの女性が振袖を着て軽やかに踊る姿は圧巻の一言。これほどまでに美しいとは!!(後ほど動画があります。)彼女たちは公募で選ばれ、今年1月から練習をされてきたそうです。

マーチングバンドには福島から震災で被災した高校のチアリーディング部や吹奏楽部も参加しました。今年8月の全国高等学校総合文化祭に参加予定でしたが、震災や原発事故の影響で参加できなくなったことを知った国民文化祭の主催者が招待をしたそうです。天気に恵まれ、こうして生き生きと披露して頂くことができ、本当によかったです。

マーチングバンドなどは次々とやってきて、そしてどれも素晴らしい。沿道には子どもたちもたくさんいましたが、きっとこれをみて「やってみたい!」と思う子たちはたくさんいるのではないかと思います。実際、早くもバトンのまねをしている子も見かけ、実は私も参加してみたくなりました(笑)

そんなとても華やかなバンドの次には全国の郷土芸能。個人的に感動したのは京都で阿波踊りが見られたこと。10年越しでずっと見たかったので思いがけず見られて嬉しい限りでした。さらには島根県沖に浮かぶ隠岐島からの「キンニャモニャ祭り」や沖縄の太鼓といった、滅多に見られない芸能もあり、ますます感動しました。こちらも最後に動画がありますので是非ご覧ください!!

残念ながら時間の都合で海外の芸能は見られませんでしたが、きっと素晴らしいものだったのでしょう。オープニングパレードのあまりの質の高さに感動しきりでしたが、次に見たいと思っても「また来年」というわけにはいきませんので、こうして見ることができて本当に幸せだなぁと思います。最後に動画をのせておきます。少し長めですが、これでも2時間を超えるパレードのほんの一部。皆様に華やかな雰囲気をお伝えできれば幸いです。なお、写真はFacebookにて公開しています

また、国民文化祭のイベントについてはホームページをご覧ください。府内各地で行われますので、今週末の予定を決めかねている方は候補の一つに加えてみて下さい。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として9年目。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。散策メニューはこちらから

「国民文化祭 京都2011 オープニングパレード」への2件のフィードバック

  1. 国民文化祭の動画を拝見しました。マーチングバンドに涙があふれてしまいました。素晴らしいです。「まゆまろ」もとてもかわいいですね。

  2. 抹茶さん
    コメントありがとうございます。
    福島からも無事に披露して頂くことができて、
    本当によかったです。実が動画がぶれているのは、
    私も感動して体が震えていたからなんです(笑)
    東北からは岩手の「さんさ踊り」も参加されていました。
    個人的にも東北が好きですので、また必ず訪れたいと思います。
    まゆまろは様々な衣装が似合いますね。

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