京都御苑 近衛邸跡のイトザクラが見頃

京都御苑 近衛邸跡
京都では早咲き桜が見頃になってきました。京都御苑の近衛邸跡のイトザクラ(糸桜)も美しく咲いています。

京都御苑 近衛邸跡26日の京都は晴れ間が広がって気温も上がり、春らしい陽気の中で早咲きの桜を楽しむことが出来ました。中でも京都御苑の近衛邸跡の桜は素晴らしく、感動させて頂きました。近衛家は、代々摂政や関白を務めていった五つの家・五摂家のひとつ。邸内は古くからイトザクラ(しだれ桜)の名所として知られ、幕末の孝明天皇はこのような歌を詠みました。「昔より 名にはきけども 今日みれば むへめかれせぬ 糸さくらかな」。「昔から評判を聞いてはいたけれども、今日見てみると、なるほど目が離せなくなるほどに美しい糸桜であることだ」といった内容です。近衛邸跡の現在のイトザクラは当時から代替わりをしていますが、現代に生きる私たちも「目が離せない」ほどの桜の美しさを感じることができます。

京都御苑 近衛邸跡イトザクラ(しだれ桜)の上品な姿は人々を優雅な気持ちへと誘います。また、近衛邸跡には早咲きの桜だけではなく、遅咲きの紅しだれ桜も植えられていて、実はこの先2週間ほどは楽しめる桜の名所となっています。今出川駅からも近く、交通の便がよいのも強みで、安心して訪れることが出来る桜スポットです。

京都御苑 桃林御所の西側を南へ下がっていくと、桃林があります。桃の花とイトザクラはほとんど同じ時期に開花するのが例年ですが、今年は桃がずいぶん早く咲きました。是非こちらも一緒に見て頂きたいところ。京都で桃の花が固まって見られる場所は貴重で、紅白の比較的大きな花が魅力です。すぐ南の梅林では、梅はピークを過ぎているものの花がまだ残り、香りは健在でした。あわせて訪れてみて下さい。

京都御苑 出水の小川 向かいの桜梅林からさらに南へと足をのばすと、出水の小川の向かいにも立派なしだれ桜が咲いています。佇まいの美しいこちらの桜は人気が高く、多くの人が桜を囲んでいます。また、さらに先へと進んだ宗像神社の境内もこれから早咲き桜が綺麗になってきます。このように、今出川から丸太町にかけて御所の西を散策すると、美しい花を見られますので、じっくりと歩いてみて下さい。

京都御苑 近衛邸跡
京都御苑 近衛邸跡
京都御苑 梅林
京都御苑 出水の小川 向かいの桜

「京ごよみ手帳2019」訂正のお知らせ

・P39の三十三間堂「楊枝のお加持と大的大会」の日程が1月14日となっていますが、正しくは「1月13日」です。
・P225の「京都御所」のデータで、2番の休みは「月曜(祝日の場合は翌日)・年末年始・臨時休あり」です。
ご迷惑をおかけいたします。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

第15回・第14回京都検定1級(合格率2.2%)に2年連続の最高得点で合格。気象予報士として10年以上。京都検定マイスター。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。「京ごよみ手帳」監修。特技はお箏の演奏。

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